良いライターの探し方・選び方/企業がライターに直接依頼する場合

良いライターの探し方・選び方/企業がライターに直接依頼する場合

webコンテンツやブログ文章、冊子や広報誌の記事など、ビジネスでテキストが必要な場面は多々あります。自社のスタッフで書ければいいのですが、時間やマンパワーの都合で難しいときは外注が選択肢に入ります。ただ「どう選んで、どう頼めばいいか」で悩む人は多いのではないでしょうか。

一番リーズナブルなのはクラウドソーシングサービスからオンライン外注を請けるライターを探すことです。大きなところではクラウドワークスランサーズなどがあります。登録者数が多くさまざまな条件で引き受けるライターがいるので、予算と内容が合致すれば効率的です。

そのほか、クラウドソーシング外で直接依頼を請けているライターもいます。あえて「企業ライター/広報ライター/ビジネスライター」という肩書を付ける人も増えました。単価は高くなりますが、得意分野を持っていたり長い経験で多くのクライアントから信頼を得ていたり、個人活動で培ったスキルを掲げて活動する人がほとんどです。

今回、企業の企画広報や総務人事などの部門からライターを探すことを想定し、一般企業から個別活動をするライターに直接依頼する場合、どんなポイントから選べばいいかをまとめてみました。

どんなときに依頼すればいいか?

テキストが必要になって「自社でもできそう、でも外注する手もありそう」と迷う時間がありますよね。では、いつ「外注」に踏み切ればよいか。

それは【本業に支障が出てきたとき、なるべく早く】です。

私の場合、これまでこんなお客様が多くいました。

サイトに載せる「導入事例」が欲しいので、作成担当者を置いた

ユーザーへ聞きに行く時間が全然取れない/話を聞いたがまとめる時間がない/文章にまとめ始めたが形にならない

採用のための「社員インタビュー」を人事部に任せた

本業が忙しくてそこまで手が回らない/うまく話を聞けず記事にならない
広報誌に「社長コラム」のページを作った

いくらでも話せるが文章にする時間がない/書くのが苦手で後回しになっている

多くの場合、数週間〜数カ月間はどうにか自社内で対応しようと工夫しています。でも「もう締切が迫っている」「このままでは埒が明かない」「本業が忙しくて無理」と判断し、ライターを探してご依頼いただくケースがよくあります。

もし外注すれば、業務中に考えていたコンテンツに関する悩みはライターが肩代わりできます。ライターによって差はありますが、取材後10日ほどあればコンセプトに合致したテキストが手元に届くはずです。もちろんその間、皆さんはご自身の仕事に集中できます

依頼された方の多くは「もう少し早く頼んでおけばよかった」とお話しされるので、「ちょっと無理かも」「面倒だな」と思った時点でぜひ外注を検討してみてください。

どう探せばいいか?

予算以外に非常に重要なのは「欲しい文章とライターの文体が合うかどうか」だと考えます。ライターがどんなに経験豊富でうまい文章を書いたとしても、お客様が「弾けた若い人向けの文章」を求めているのにライターが「硬めで細かいところまで詳しい文章」を提出したら、それはミスマッチです。

どんな文体にも対応できるライターもいますが、やはり得意分野/得意なスタイルのほうがその人のポテンシャルを活かせます。お互いに気持ちよく案件を進めるためにも、自分が欲しい文章に合ったライターを探してください。では、どのように「欲しい文章に合うライター」を探せばいいのか。

署名記事をチェックする

手っ取り早いのは他サイトで「いいな」と思った記事を書いているライターをチェックすることです。webメディアのビジネス関連の記事では、だいたい文末に執筆者の名前が出ています。

企業サイト内でも執筆者が明記されていることがあるので、同業他社などジャンルがかぶる業種で見かけたらチェックしてみてください。その業界が得意分野であることが多いです。

取材・構成/〇〇〇〇
執筆/〇〇〇〇
ライター/〇〇〇〇

普段からでも「この人の文章は面白いな」「自分の好みに合っているな」と思う記事があったら、文末をチェックしてライター名を覚えておくと便利です。今はFacebookやtwitterなど個人でSNSを展開して、プロフィールに「仕事のご依頼はこちら」とメアドを載せている人もいます。

そのときの予算や納期によって引き受けてもらえるかは交渉次第ですが、依頼先としてストックしておいて損はありません。

人によってはライターズグループに所属していて、グループを紹介するURLが置いてあることも。得意なコンテンツやスタイルが似ている人をそこから見つけるのも1つの方法です。

twitterを検索する

プロフィールで「ライター」と明記するアカウントが増えました。検索するとさまざまなジャンルに強いライターがヒットします。他のサイトやブログで制作実績を紹介していることがあるので、URLをたどって確認します。

最終更新が古いツイートしかない場合も、たまたまtwitterから離れているだけで活動中のライターがいます。プロフィールに案内があったときは別サイトへアクセスしてみてください。

メールで問い合わせて、一往復やり取りしてみる

「この人はどうかな」と思ったライターがいたら、1往復でもやり取りをしてみてください。料金の問い合わせでも、内容に関する質問でも構いません。この1往復でビジネス的な意見交換がうまくできるか(相性が良いか)が分かります。

依頼する側に立ったとき、ライティングのスキルを求めるのは最低限として当たり前。それ以上に「スムーズにやり取りができる人」という条件が大切でした。

これから仕事として頼むなら料金や納期の交渉、書き直しのお願いが発生します。そのときのメールや電話で「ビジネスなのにその言い方はないだろう」とか「日本語を扱う仕事ならもう少し違う言い方を選んでくれ」といちいち思うような関係では、仕事がうまく進みません。

カジュアルなやり取りが向く人と、ガチガチのオフィシャルなスタイルを好む人が発注側・受注側にそれぞれいるので、どちらが良い悪いというのではないです。合うか合わないか。1回の問い合わせでかなり分かります。

この内容を伝えておくと便利

どう問い合わせてよいか分からないときは、下記6項目のうち決まっていることだけでも伝えてみてください。最初の5つについてはライターにどうやって仕事を頼めばいい?にも詳しく書いています。

① どこに掲載する予定なのか?
② どのくらいのスペースに入れるのか?
③ 誰に伝えたいのか?
④ どんな「読後感」がほしいのか?
⑤ 期日はいつか?
⑥ 出せる予算

予算情報は、なるべく問い合わせの初期に明らかにしたほうが余計なやり取りを減らせます。「この予算は無理です」という人もいれば「条件をこう変更すると予算内に収まります」とアレンジするライターもいるからです。

数人に問い合わせてみる

予算や納期、コンセプトなどを伝えて発注可能かどうかの問い合わせは数人に送ってみるのをおすすめします。その中で一番「合っているな」「安心できるな」という人が出てくるはずです。

断るときは「この条件が合わないようなので」と理由を述べれば失礼にはなりません。

個人的にチェックしているポイント

現在は依頼を受けるほうが多いのですが、以前は編集側として依頼する仕事もありました。そのときから個人的に気にしている「良いライターの条件」があります。

返事が早い

問い合わせてすぐ返事をくれる人は、今後の作業プロセスでも「問い合わせたらすぐ回答をくれる確率」が高く、ストレスなく仕事ができます。都合の悪いことでも言葉を選んで教えてくれる人なら信頼できるでしょう。

中には都合が悪くなると連絡を絶ってしまうライターがいるのも事実です。発注後にそういったトラブルに巻き込まれないためにも、問い合わせ時のメール返信の早さは気にしてよいと思います。

支払いまでのプロセスが明確

依頼後は何をしてくれるのか、いつ何が必要になるのか、どのタイミングで請求が発生するのか、いつまでに振り込めばいいのか。ビジネスで行うからには支払いまでのプロセスをしっかり示せるライターが安全だと考えます。

こちらも企業として予算をつけ、経理処理まで手続きしなければいけません。その間があやふやであったり、連絡が急に取れなくなったりするのは困ります。問い合わせたときに明示できる人にお任せしたいと考えていました。

まとめ

突き詰めると、ライター選びで大切な柱は2つです。

・欲しい文章に合う文体で仕上げてくれる

・事務的な作業も迅速に対応してくれる

それを見極めるために上記の方法が有効だと考えます。

フリーライターの仕事を始めてしばらく経ったころ、「これは美容師の仕事に似ているな」と感じました。街中に美容院があって成り立っているのはお客様ごとに相性があるからです。Aさんにピッタリの美容院がBさんにとってそうでもないように、ライター業でも「求めているスタイル」「相性」の組み合わせでいろんなお客様との関係ができています。

ライター同士で会ってもジャンルがかぶらない人が多いので、あまり競合するイメージがありません。ある人は「美容・音楽・雑誌」が得意で、ある人は「不動産・住宅・金融」が得意ならば棲み分けが可能です。

資料まとめが得意な人と、聞き書きが得意な人という差もあります。私は雑誌出版社や編集プロダクションを経ていないので、一般企業からの直接案件や難しいことを易しく伝えること、人物のインタビューなどを得意としています。

ライターが100人いれば100のスタイルがあるので、お客様によって相性が違います。そういう意味で万人向けライターはいません。でも、どこかに「あなたにとって良いライター」がいるのも確かです。今はいろんなツールがあるので、ぜひ積極的に探してみてください。

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