日経の記者さんはレコーダー無しでした。
日曜朝の『がっちりマンデー』、今日は日本経済新聞社でした。TBSの人が内部まで入ってレポートするのはドキドキしましたが面白かったです。中でも、記者さん密着は興味深かった。ああやって取材しているんですね。
住友商事に女性記者さんが取材に行ったのですが、彼女はICレコーダーを使わずにすべてメモで書き取っていました。固有名詞も数字も、流れも全部ノートに書き付ける。
私は最近はほとんどICレコーダーに記録を任せていて、クライアントさんと話すことに集中します。どちらが良い悪いではないです。目的とプロセスが違うと「聞き方」もずいぶん変わるんだなあと思って見ていました。
日経の記者さんはその日に短時間で記事を仕上げなければいけないので、いちいちレコーダーの音声を確認している暇がありません。私の場合は比較的じっくり組み立てる時間があるので、相手の言葉遣いや言い回しを拾うためにレコーダーから音声を聞きます。
また、記者さんは「記事にしたいポイント」や「聞き出すべきこと」が明確になっているのと、相手の時間を無駄にしないためにもスパッと切り込んで質問します。多少の詰問調や一問一答式になっても、ビジネス情報のやり取りという認識が話し手にあるので必要な情報を出してもらいやすい(話したくないことの駆け引きはあると思いますが)。
私が書くテキストは相手にリラックスしてもらって、記憶を探る時間が必要なもの。用意された質問だけにコンパクトに答えられてはかえって困ります^^; 私の場合、メモを取るとメモを書くほうに集中してしまって、会話がぶつ切りになってしまうんですよねえ。なので、なるべく自然に会話ができるようにICレコーダーに記録を任せるようになりました。
同じようにプロフィールを書くライターさんでも、メモだけで書く人とメモを取らない人がいます。スタイルそれぞれなんですねえ、やっぱり。あまり他人が仕事をしている姿を見ないので、今回の密着は勉強になりました。
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