女性から見た、女性の愚痴の聞き方
このブログに来る人の検索ワードを見てみると「愚痴 聞き方」とか「女 愚痴」というのが多いんです。皆さん調べたくなるほど苦労しているんですね。
私は愚痴るほうでもあり、聞くほうでもあります。家族や友達、先輩、後輩の愚痴を聞くことも多いです。
昔は、人の愚痴を聞いたら上書きを試みていました。確固たる「私の意見」があって、それとズレていたら1個1個取り上げて反論する。でもこれってご想像の通り、あまり生産的ではないんですよね。愚痴りたい人に論争を仕掛けても解決には至らない。ただでさえネガティブなところに重ねて負の深掘りをするだけです。
反論しても相手は私の言うことなんて聞かないし、聞いてもらえない私はストレスがたまります。お互いに気力と体力を使い果たすという不毛なオチです。
がっつり組んでも良いことがない、と悟ってからは「受けること」に徹するようにしました。結局そうなんですよね。「自分が長い時間を独占して吐き出した」という事実さえあればすっきりするのが女性の愚痴の特徴です。
受ける側は「吐いてるなー」と思ったらちょっと気に留めて、その人がどこまで行くのかを離れた場所から見る感じで聞いていればいいんです。どんな表情で話しているのか、何に力を入れているのか、どのポイントが腹立たしいのか。「人の怒りってどこから生まれるんだろう」と客観的に構えていると負担にならずにすみます。
私の場合、しばらく聞いて疲れたら理由を伝えて打ち切ります。「ごめん、これをやりたいから」とか「この用事があるから」と止めて離れてしまう。家だったら本を読みたい、片付けがあるなどを理由にします。会社の昼休みだったらこれから買い物があるからとか、歯を磨くからとか、用事を盾にします。家より材料があるかもしれません。
無理に「良い聞き手」になろうと思うと、ストレスを抱えてしまうんですよね。女性の愚痴は吐き出したところで一旦役目を終えます。親切に拾おうとするより、散らばっている様子を眺める距離感がおすすめです。
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