第9回リベラルアーツ教育によるグローバルリーダ育成フォーラム に行ってきました

第9回リベラルアーツ教育によるグローバルリーダ育成フォーラム に行ってきました

20130831-232636.jpgライフネット生命の出口治明会長とリベラルアーツ研究家の麻生川静男先生による講義を聴きに行ってきました。シリーズとして9回目の開催、私が参加するのは前回に引き続き2回目です。テーマは、出口会長は「5000年史」15世紀編、麻生川先生は「リベラルアーツとしての科学史」東洋篇。世界史をそれぞれの視点で読み解く2時間でした。

席に着いたら吸収することだけに集中すればいい、という時間は意外と少ないかもしれません。仕事のように責任や日程を考えなくてよいし、ビジネス系の会合のように「上手く活用しなきゃ」と心配しなくてもいい。ただ、新しいことを知って、考える。

始まる前に「新鮮な気持ちだな」と思っていたのですが、学校に通っていた頃は毎日そうだったんですよね。贅沢だったんだなー。今の心理状態で中学や高校の授業を受けたら、もっと成績が上がったのかもしれません。

前回の参加では情報量に圧倒されてしまいました。今回は備忘録を兼ねてブログにまとめておこうと思います。

リベラルアーツとしての科学史 東洋篇

前回はイスラム世界を中心にした西洋篇。今回はインド、中国、朝鮮、ベトナムの科学史についてです。

そもそも「科学史・技術史」という軸で世界史を切り取ってもいいことに、前回参加してから気がつきました。こんな本を読んでみようと思ったのも、科学史の面白い部分を垣間見たからでした。

科学は地域によって発達する分野とそうでない分野に分かれます。たとえば昔のインドでは医学・薬学・天文学などが発達しました。同じ薬学でも中国は鉱物中心、インドは植物中心の捉え方。

中国は昔から文献にまとめる文化があったので事細かに記録や大典が残っていますが、インドはあまり残すことに興味がなかったそうで、ある西洋人が「インドってこんなにすごいのか」と気がついてから「インドの科学史」がまとめられたとのこと。

その国で科学がどう発達したのか、という歴史と一緒に、科学史がどう発掘されていったのかという側面があって面白いです。日本や中国のように何かあれば文献に記録する国ばかりではありません。ベトナムは中国の影響を受けていたときは自国での出版が禁止されていたそうです。輸入書(それも漢語)しかダメとなると、文化の進展は限られますよね。

今日取り上げた東洋の国々は、文系分野を重視して科学技術とそこに関わる人々を蔑む傾向がありました。そんな時代による考え方の差や、文化・政治的な要素も科学史に十分に作用します。1つ1つ丹念に見ていくと、国によってこんなに「当たり前」が違うのかと驚きます。

【5000年史 Part.8】15世紀の世界

この講義の「5000年史」は人が文字を扱うようになってからの歴史を100年ごとに解説していくものです。となると、15世紀はずいぶん後ろのほうなのでちょっと勿体ないことをしました。

講義前には年表が配られます。正直ほとんどわからない単語ばかりだったので焦りました(受験用に世界史を学んだ人なら逆に見たことがある単語ばかりだと思います)。今日大丈夫かな…と心配だったのですが、杞憂でした。

講義は時系列の解説で進んでいきます。基礎知識がない自分はノートへ国・地域とエピソードを話された順に書き出していきました。突発的に何かをした人はいなくて、前の時点でこうした人がいるからこれをやりたくなったとか、隣国の事情が変わったのでこうしてしまったとか、つながりが必ずあるんですね。

そして年表上1項目の裏にたくさんの人と事情がある。

世界史で苦手だと感じたのは、この横のつながりを捉えることでした。100年ずつ細かく考えると、ある国だけを縦(時間)軸で見るのとは異なって、絡まった関係をほぐしながら横軸を意識していくので飽きません。ちゃんと原因がある。

出口会長は関西弁で解説されます。だから「まあここで独立しても文句言わんやろ、と思った」とか「それは殺さんでもええ、と判断して」「もうやられるのは嫌や」のようにちょくちょく世界の中に関西が顔を出します。この語り口だと出てくる人たちが教皇や国王でも急に近しく感じられるので不思議です。みんな根っこはおっちゃんなのかなと(いや違う気がする)。

また、歴史的要素だけでなく当時大切になってきた経済的な視点やGDPのような指標、技術的なことを含めて話されるので世界史の厚みを感じます。こんな要因があったらたしかにこの道を選びたくなるよね、という今の自分たちでも理解できる話に降りてきて、なるほどと納得します。

科学史という軸を設定したのと同じように、GDPから見る世界史や海運だけで見る世界史も楽しいのかもしれませんね。

今回出口会長にご挨拶するときに「世界史を本当に知らないんですが」と言ってしまって、その修飾を自分に使ってしまうことを非常に情けなく思ったので、もうちょっと本を読もうと思います。

これからもシリーズは続くと思うので、気になる方はこちらのイベント告知サイトをチェックしてみてください。

 

★出口会長(当時は社長)に「労働力の流動化」についてお聞きしたインタビュー記事があります→2012年12月14日投稿記事

【インタビューライター 丘村奈央子】
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