[インタビューズ]ライフネット生命保険 代表取締役社長 出口治明さん 1/4

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ライフネット生命保険は「20代、30代が安心して子どもを産み育てることができる社会」をめざして立ち上げられた企業です。また、出口社長ご自身も若い世代に向けた考え方、働き方について講演を行っています。はたして若い世代が働きやすい社会とは何か?今回「労働力の流動化」を軸にお話を伺いました。気さくな出口社長のお人柄がにじみ出る楽しいインタビューになりました。(全4回)

考えてみると、仕事は「どうでもいいこと」

ご自身の20代、30代はどんな働き方をされていましたか。

当時は毎晩飲んでたくさんの人にむやみに会っていました。本も読みましたし、休みもとって遊んでいました。ともかく金融制度と保険業法の改正という目標があって、仕事をすることが日本の生命保険業界をよくすると信じていました。

部下や後輩たちにも仕事で楽しさを感じてほしかったのでしょうか?

いえ、働くことも大事ですけれど、ワークライフバランスも大切。僕は30代くらいで「仕事なんてどうでもいい」と気づいたんですね。人が80年生きるとして、7割は食べて寝て遊んでいます。ということはその7割で良いパートナーやいい友達を見つけて、楽しく過ごすことが一番大事。仕事は時間にしたら3割くらいしかないので、実は「どうでもいいこと」なんです。どうでもいいことだったら思い切りやったほうがいいと。

どうでもいいからいい加減、ではないんですね。

どうでもいいから好きにやった方がいいし、人になんと言われても正しいことをやった方がいいのです。

仕事よりプライベートのほうがはるかにしんどくないですか。パートナーや家族の関係には就業規則も法律も決裁規定もありません。ルールがないところでどうマネージするか。会社であれば、上司や部下に相談しながら進められます。ルールによって労働法制が守られていると定義すれば、仕事ほど簡単なことはありません。プライベートのほうが大事だし、大変という感じがずっとあって、仕事で悩んだりストレスをためることがないのです。

現実をリアルに捉えていない

みんな仕事に重きを置きすぎているんでしょうか。

仕事を人生のすべてであり8割9割だと思っているから、失敗した、もう立ち直れないと思ってしまうのです。人生100のうち30ぐらいだと思えば気が楽になります。「別にいいや、命まで取られないし」とわかります。

仕事で悩む人のほとんどは理由が2つあります。1つは仕事に対する人生の中での位置づけをリアルに見ていない。勝手に仕事が人生の全部だと思っている。

2つ目は済んだことは返らないと認識していない。お酒を飲みに行ったら「あのときはこうしていれば」と言う人に会うのですが、そういう人に限って同じ話を何回もする。タラレバが好きなら魚屋や肉屋で買って食べてくださいと。考えても時間の無駄です。そんなヒマがあるなら、今晩誰とご飯を食べるかとか、どのお酒を飲むかを考えるほうがはるかにいい。

社長にも「失敗」はありましたか。

ええ、無数にあります。仕事でもプライベートでも。この会社のミーティングでも配慮が足らなくて、終わって32歳の部長から「あんな言い方したら僕らやる気が出ませんよ。次回からこういう言い方してください」と叱られたことがあります。彼の言うことが正しいから、次回からはこれで失敗しないでおこうと。だって、済んだことは変えられないじゃないですか。(続く)

出口治明さんインタビュー 1 /  /  / 

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