[書評]書くことが思いつかない人の文章本
今回は『書くことが思いつかない人のための文章教室 』近藤勝重 著、幻冬舎新書です。ストレートなタイトルはわかりやすいです。
帯にはこれまた【説明はいらない、記憶を描写せよ】という力強いフレーズが躍ります。著者の近藤さんは毎日新聞専門編集委員。サンデー毎日の編集長や解説委員を歴任、コラムニストとしても活躍されています。
この本は、今まで読んだ文章本の中で一番「記憶」を大切にしている気がします。
「思う」ことは書かなくていい。
「体験」を細かく描写する。
これだけでも私はずいぶん助かりました。体験なら誰でも持っているもの。それを思い出して、拙くてもいいから書き表してみるのがスタート。
新書ですが途中でワークのように「これについて考えてみましょう」という項目があって、考えながら読む本です。というか、書きながら読む本。
提起される質問が簡潔かつ本質を突いているので、その設定の仕方だけでも勉強になります。地の文そのものが日本語運用の良い見本を見ているようでした。
これを読んだらたちどころに文章のプロに!というわけではないのですが「文章とちょっと仲良くなれそう」と思えますよ。
www.amazon.co.jp
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344982339/onthekiri-22/ref=nosim/
「聞き方」を動画で学べる!
-
前の記事
パーソナルスタイリング行ってきました 2011.10.30
-
次の記事
止まるよりも流れるほうがいい。 2011.11.03