文は一行目から書かなくていい、みたい

文は一行目から書かなくていい、みたい

芥川賞作家、藤原智美さんの『文は一行目から書かなくていい - 検索、コピペ時代の文章術』。
筆者は大学卒業後、『週刊大衆』のライターとして活動を始めます。とはいうものの文章書きとしては素人。毎週の記事で鍛えられていくくだりはちょっと羨ましい…。
そこから文章のコツを体で覚え、フリーのライターを経て小説家になり、また文章や世相を斬る著作を世に送り出すように。「文」をいろんな立場から見てきたからこそ、の言葉が光ります。
文章が苦手な人でも読みやすいですよ。1ブロックの量が長すぎないし、構成がうまいので後へ興味を惹きながらどんどん進めます。気持ちがよい文章、ムダのない文章です。
いつ、どのくらいの量をどうやって書いているのかも参考になりました。やっぱり毎日少しずつが「文章上達」の近道のようです。日記を数行でもいいから、とにかく書き続けること。ブログはちょうどいいかもしれないですね。
後半は「書く」と「考える」、それぞれの行為について筆者の考察が書かれています。現代は、デジタル化で「それっぽいもの」がすぐにコピペできる。決して強い言葉では表現されていないんですが、「それでいいんかい」という危機感が伝わってきて、同じことを考えている人は溜飲が下がるんじゃないでしょうか。
文章に関わっていきたい人には欠かせない一冊。迷ったらすぐ開いてしまいそう。
文は一行目から書かなくていい - 検索、コピペ時代の文章術
文は一行目から書かなくていい - 検索、コピペ時代の文章術

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