◆その流れについていくかどうか。
- 2011.02.08
- 更新日:2012.07.30
- ライターの捉え方
日曜日の朝日新聞で、googleの書籍検索事業の担当 佐藤陽一さんが電子化と書籍のインタビューを受けていました。その中で気になったのは「探すのにかけていた時間とエネルギーをその先に使えるようになる」という言葉。
年間に日本で刊行される本は8万冊になるそうで、そこから必要なことを見つけるのは一苦労。だからデジタルの力でその労力を少なくしよう、という話のようです。
確かに「目標物があって、そこに到達したい」探しものならGoogle検索は超有効です。ただ「本を読む」という行為がそこだけになってしまっていいのか? 探している途中に全然違うことに興味が向いたり、辞書を引いても隣の語句が気になったりするのは紙媒体ならでは。
あえて道草がいいと思うんですよね…。
そういった向きを肯定するのか否定するのか、「紙媒体の入り口にネット情報があればいい」とは書いてありました。でも水は低い方に流れるので、楽だと思ったらそれ以上の探索をする人が減りそう。
便利すぎてもどうなんだろう。そんなアンテナに思いっきり引っかかる言葉でした。
「聞き方」を動画で学べる!
-
前の記事
『イチローともジャイアンとも初対面ですぐに仲良くなれる本』山口拓朗著 レビュー 2011.02.07
-
次の記事
◆本は、中身だけで存在するわけではないから。 2011.02.11