伝わりやすいご案内の書き方

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たとえば、いろいろ見比べて、ガイドさんと一緒の登山ツアーに申し込んだとします。その際に一番重要な情報はこれです。

○月○日、○○山登山口に○時集合
じゃあ、これだけでいいのか。もうパンフレットで確認したあとに申し込んでいるのだから、ほかの情報は要らないのか。○○山は有名だし、ネットで調べたらわかることだからわざわざ知らせなくても、と思うのか。
私はそうは思わなくて、どんなに既出でかぶっている情報でも、正式に申込があった時点で改めてお伝えするのがいいと考えています。「ちゃんと申込を受けましたよ」というけじめ・区切りの意味もあります。
さらにこれだけの情報を揃えて、やっと最低限くらいです。
●登山口までの交通機関、最寄り駅、所要時間
●登山口までの地図と、登山ルートの地図
●当日必要なものリスト
意外と上記の項目が抜けている場合もあるんですよね。このあとに、参加する人が当日までにどんな準備や不安を持つのか、手を煩わせてしまいそうなところはないか、項目を吟味します。
支払いは朝すませるのであれば、それをアナウンスすることで出しやすい場所にお金を準備できます。荷物をひっくり返すような手間や気まずい思いをさせずにすみます。
集合場所が分かりづらいのであれば、当日戸惑うことがないようにあらかじめ詳しく説明を加えます。トイレが行程のどこにあるのか、事前にお伝えすれば参加者が安心できます。

そこまでする必要はないですか? …でも人は、「これから何が起こるのか」「どうすればいいのか」が分からないと不安になります。

30分わざと人を待たせて反応をみる実験があったそうです。Aグループには「準備が手間取っているので30分後にまた呼びに来ます」と伝えて、Bチームには何も知らせずにそのまま。結果、Bチームはみんなイライラしてしまったのに、Aチームは穏やかに待っていたとのこと。

最初の情報だけでも「頂上に登る」という目的は達せられるかもしれませんが、せっかくのお客さんの時間を調べ物に使わせたり、不安を抱えたままにしてしまっては本末転倒。サービスであれば、事前につぶせる手間と不安はつぶしたほうがお互いに気が楽です。
ブログの物販でも、クリックしたら何が起こるのか詳しく書いてあるページは安心しませんか。見たときは過剰に思えても、実際に利用するとき痒いところに手が届くと「こちらのことを考えてくれているのだなあ」と実感します。
簡単なことですが、重要なことでもあります。

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