読書感想文や論文のコピペって
夏休みが終わる頃に毎年この話が出ますよね。読書感想文や論文をコピペしたり、誰かに代行してもらったり。コピペを判定するソフトもあるらしいです。金沢工業大学が開発した、その名もコピペルナー。
実はまだあまり普及していないとのこと。使う側がその危機を意識しない限り、購入しないから。バレ過ぎちゃって困る人もいるのかな。提出論文の大半がコピペだと判明したら後の指導が大変ですからね…。
なぜコピペをするのか、には2つ理由があると思います。
内容を考えつかないから
時間については確かに自分が子どものときよりはタイトになっていて、気の毒に思うことがあります。塾も行って、部活もやって、自由研究もやってという小中学生なら、想像以上に時間がないという話を聞きます。感想文などの目的を「ちゃんと提出して評価を落とさない」ということであれば、コピペでも目的を達することができます。
もらった先生も忙しすぎてちゃんと添削しているのか、という話もあるので、確かにどっちもどっちという説は一理あるのかも。
でも、第2の理由でコピペを選ぶとすれば思考の危機です。コピペは自分が考える時間をなくす行為です。
書かなくなる=自分の思考をまとめなくなる=自分を表す手段が確実に1つなくなります。何も書けないという人でも感情ゼロなわけがない。ケータイメールは誰でも書いています。ただ感情や事象を掬い取ってもっと大きなカタマリで表す方法を、どこかで時間をかけて伝えないといけません。でも現状では誰もそんな余裕がなくて、放っておかれている。
教えるほうも教えられるほうも、止まって考える時間がなさすぎ。大人でも同じ。
実益の出ない文章についてしっかり取り組む人は減っています。学ぶとすればちゃんと利益が出るセールスレターや、受ける記事の書き方などに集中しがちです。もちろんそれも大事なんですが、その手前の「感覚」や「感情」を文字にする過程も意識しないといけない。文章を組み立てる基本的な部分として、もっと大切にされたらなと思います。
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