文章の組み立て方・書き方のセオリー

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わかりやすい、伝わる文章を書くためにはどうすればいいか。
文法上の話や修飾テクニックはさておき、まず決めなければいけないことがあります。旅に出るためには地図が必要で、家を建てるためには設計図が要ります。それと同じで、文章を書くときも必ず目的を設定します。

私はそれを「どんな読後感を持ってもらいたいか」という言葉で設定しています。
この文章を読み終わったらどんな気持ちになってほしい? 何かを知ってほしい? 晴れ晴れとした気持ちになってほしい? 悲しみを共有してほしい?

それを決めてから、どんな場面を書くかを決めます。
「Aさんがいい人だと知ってほしい」というゴールなら、どの場面を書くとAさんの良さが引き立つのか考えます。「大変な旅行だったと知らせたい」のなら、どの場面を書くと最も効果的に「大変さ」が伝わるのか考えます。
場面を決めたら思い出せることをどんどん書いてしまう。
日時や地名でも、どんな印象なのかも、どうしてその場面にたどり着いたのかも、順番をあまり考えずに書いていきます。思い出した順番でいいです。人は書きたいものから思い出していくので、その流れに一度乗ってみてください。

書き出したあと、文章の細かいところを見直します。
・長い文は思い切って2つの文にする
・語尾を「です・ます」か「~だ」のどちらかに統一する
・同じことを何度も言っていないか
・誤字・脱字はないか
これらの項目を見直すだけでも、文章はずいぶんブラッシュアップされます。
そして、書き出した項目を入れ替えられないか、決めた「読後感」を意識しながら考えてみます。
うまい言い回しや語彙は数をこなすとついてきます。畳の上で泳ぐ練習ができないように、書かずに文章の練習はできません。まず「えーい」と書き出すクセをつけるほうが重要です。
多少個性的な言葉遣いであっても、読者が「どこに連れて行こうとしているか想像できる」「1本、筋が通っている」と思えれば迷わずに読むことができます。行き先がわからない文章ほど不安になるものはありません。
それを防ぐためにもまず目標の「読後感」はとても大切になります。文法やテクニックの前に、大きな柱をブレずに立てる練習をオススメします。

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