使ってしまいがちな「も」について

使ってしまいがちな「も」について

阪急電鉄をよく使います。最近は車内広告が減ってきたのか、阪急の自社広告をよく見ます。たとえば阪急アドエージェンシー。使われているキャッチコピーはこれ。

 しあわせのヒントは、
 駅のあちこちで
 見つけることもできる。

…気になる。「も」が気になる。「も」でいいのか?

見つけることできる。

とすると、「も」を聞いた人は並んで取り上げられると思われる、ほかの事象を連想します。急に「これいいよね」と言われたら、「これ」以外の何かを「いい」と思っていて無意識か意識かでそれを比べて発言している、ととられます。

このキャッチコピーの「も」は何だろう…と考えてしまいました。

見つけること

と並列で扱えそうなのは、似たような動詞か? 探すことも、作ることも、触ることも? でも「しあわせのヒント」「駅のあちこち」にあまりそぐわないなあ。

いっそのこと

見つけることできる。

でいいじゃん!と思いました。「は」よりは「ここで見つけることできる」感も強調できます。この「も」、自分で文を書いていると頻出になってしまう要注意ワード。何も前提が書かれていないのに、頭の中では何かがあるものだから、無意識に「も」になっていることが多々あります。気を付けよう。

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