[書評]1万人インタビューで学んだ「聞き上手」さんの習慣 佐藤智子
今まで読んだ聞き方本の中で、一番私にしっくりくる1冊でした。著者の佐藤智子さんは20年以上のキャリアがあるプロインタビュアー、これまで1万人(!)を超える人たちに話を聞いています。その方法とエピソードが読みやすい文章で収められています。
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864103216/onthekiri-22/ref=nosim/
もっとも共感したのは、テクニックより前に「ちょっとした心がまえ」が必要だと説かれていること。具体的な方法よりもまず考え方を変えてから実践してみましょう、という順番は納得です。
第2章には著名人インタビューの現場エピソードが満載です。さすが東京の出版社で第一線を走っている方だけあって、クルム伊達公子さんや矢沢永吉さんなどビッグネームが並びます。
芸能人取材ならではの気配りや場の設定方法があるんですね。私はそういう世界にはあまりご縁がなかったので、話を聞く前の準備は興味深く読みました。形を変えて日常の現場でも使えそうです。
p.35に佐藤さんが行っているイベントの公開インタビュー(対話)が少し紹介されているのですが、これは自分が「こうやって会話を重ねたらいいですよ」と皆さんにお伝えしている形とそっくりで、ちょっと安心しました、よかった(笑)
(私のセミナーはいわばこのp.35にある会話をどうやって作り出すか、詳しく手順を説明してワークで実践する感じ)
中で書かれていた「聞きためる」という考え方は、改めて聞く楽しさを思い出させてくれます。テクニックに走ることなく、もっと自分の生活に近づけて「聞き方」を考え直したい人に。
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