[書評]『読書は1冊のノートにまとめなさい[完全版]』奥野宣之
昨年、古墳ツアーとインタビューでもお世話になった奥野宣之さんの新刊です。累計50万部を超えたベストセラーシリーズを全面改訂、新たな情報を加えた1冊です。同時に刊行された『情報は1冊のノートにまとめなさい[完全版]』も先日レビューしました。
情報は数カ所を利用してストック派なのですが、読書ノートは1冊にしています。何をどのように読んだか記録しておかないと忘れてしまうのと、情報再利用には「欲しいところだけ残した」読書ノートが有効だからです。奥野さんならではの面白い方法が絶対あるので、楽しみに読みました。
「はじめに」で述べられている「その一冊と真摯に向き合い、本から学ぶ努力を重ねる」という言葉はこの本を貫く芯です。多読や乱読もいいのですが、せっかく出会ったその本で自分がどう変わったか、何を変えるのかは意識しないと勿体ない。
本文では奥野さんの読書ノート術が余すところなく、ビジュアルもかなり使って説明されています。本というメディアから受け取った情報を何度も自分フィルターに通す方法、そのたびに濾されたものを活用するコツ。おいしい食材を味わいつくすイメージが浮かびました。
「探す」という点にも重きが置かれていて、自分の脳にとって今一番おいしく感じる食材の探し方、出会い方が詳しく書かれている。
個人的には第3章の「読書ノート」の取り方が参考になって、私の場合、結構噛まずに飲み込んでいたんだなと思いました。1回抽出した情報でも何度も印を付け直していいんですよね。読み返すからこその効果でもあるし。なるほど。
奥野さんの本はまず「なぜこの手法が有効なのか」「どうして強く勧めるのか」が説明されているので、すんなり世界に入っていけます。納得して最後まで読めてかつ簡単なツールで始められるので、年明けから自分を変えてみたい人には最適な1冊。
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【インタビューライター 丘村奈央子】
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