2種類の「プロフィールの書き方」があります
- 2020.02.28
- 皆さんで書く場合の方法論
- プロフィールを作るには, 情報を伝える, 届く書き方とは
ビジネス用のサイトや冊子などで準備するプロフィールは、よく見ると大きく2種類に分かれます。
まず1つ目のタイプは、これまでの学歴・職歴・経歴などの事実を並べていくもの。主観より事実重視で、著名な学校名や企業名が入っていたり特殊な経験があったりすると、その羅列だけでも他者との違いを印象づけられます。
もちろん珍しさばかりが重要なのではなく、その人が歩んできた一本の線が非常に見やすいという意味でもシンプルで伝わりやすいスタイルです。
2つ目のタイプは、事実に少しストーリーを足し、読み物や呼びかけとして「読者に訴えかける」もの。事実を知らせながら、文体・伝える経歴のチョイス・挟み込む感情などの情報でその人の個性を浮かび上がらせます。書き手の色が濃く出るスタイルです。
ただ、この2つ目のタイプを書くときに注意したほうがよいのは「私はこんな人間です」だけを強調しても、読者には響かないという点です。事実かもしれないし、伝えたいかもしれないけれど、そればかりでは読み手があまりメリットを感じないからです。
ビジネス用で作るのであれば「私の経験の何がお客様の役に立つ」のか、「私のどの技術が他者よりメリットを生み出す」のか、読み手であるお客様が得する情報を入れる必要があります。自分の主張と自慢だけになってしまっては読んでもらえません。
1つ目の経歴を並べるスタイルはそこまで考えなくてもよいのですが(羅列するだけなので)、何か文章に意味合いをつけようとするのであればお客様向けの何かがベスト。読む人の「この人は私に何をしてくれるのだろう」という問いに答えられるプロフィールのほうが、効果的です。
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