[聞き方]東京新聞の記事から阿川さんの『聞く力』をさらに深掘りする
2013年2月9日の東京新聞webに「インタビューの達人 阿川佐和子さん 極意は面白そうに聞く」が掲載されました。ミリオンセラーの『聞く力―心をひらく35のヒント』に関連したインタビューです。
書評やレビューならともかく「インタビューの本で売れまくっている人」にインタビューしなきゃいけない記者さんは緊張するだろうな…。ここで引き出された阿川さんの言葉には、聞き仕事をしている私にも響くところがたくさんありました。
『聞く力』大ヒットの理由は、
「作家の吉永みち子さんが『発信力が問われる時代に、人の話を聞くのもコミュニケーション能力と教えてくれたのが、“聞く力”』とテレビでおっしゃっていた。そうだったんだと、初めて気がつきました」
とのこと。そうなんですよねえ、話す人ばっかりではコミュニケーションにはならないので、みんなが「聞ける」人になるのが重要。
聞き方の秘訣は、
お世辞を言う必要はないんです。相手の気持ちを考えながら、面白いと思ったら面白そうに聞く。お客さまに心地よくなってもらうことがまず第一歩。
と言います。まったくもって同意です。相手が気持ちよく話してくれないと本末転倒です。
ただ、この「相手の気持ちを考えながら」というのが曲者。どの本を読んでも書いてあるのに、具体的な答えがありません。みんな気持ちばっかり。「じゃあどうすればいいの?!」と本に向かって叫ぶことがありました(他の本)。
「相手の気持ちを考える」をどうやって行動に落とし込むのか。何をすればいいのか。それを見つけて取材時に実践しているのが私の仕事です。同時に「誰でもこうすれば再現できるよ!」とお伝えしているのが聞き方セミナー。
みんな「相手の気持ちを考えなければいけない」のはわかっているんです。その先で何をしますか。
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