潤滑油ことば、クッションことばの是非

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日本で仕事をしていると、
「お疲れさまです」とか
「お世話になっております」という
意味があるのかないのかわからない言葉を使います。
以前、職場のトイレで同じフロアの女性に
「お疲れさまです」と声をかけたら
「なんであなたにお疲れさまとか言われないといけないんですか!
どうして私が疲れてるってあなたにわかるんですか!」と
怒られたことがあります。
まあ、そういう考えの人もいるとは思うのですが。
職場の顔見知りに「お疲れさまです」と言うのと、
知らない人を捕まえて「あなた疲れてるでしょ」と言うのと、
同じだと思ったら上のような怒りにつながるでしょう。
でも、同じではないからみんな使うんですよねえ。
仕事上でよく言う「お疲れさまです」は
「あなた疲れてるよね」という意味ではなくて、
「あなたの存在を認めています」という記号に近いもの。
知り合いがすれ違うのに、
何も声をかけない「無視」の状態は角が立ちます。
かといって毎回違う言葉をアレンジするのは大変。
だから「お疲れさま」という言葉に収斂させています。
生活の知恵ですね。
歯車も、金属の歯車があれば機能はします。
でもそこに少し油を差せばもっと滑らかに回ります。
ギシギシの状態で回す自由もありますが、
油を差す自由もあるのは事実。
こういった言葉は額面通りの意味を持っているのではなく
歯車の間の油だと思って、気楽に使っていいと思いますよ。

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