丘村奈央子

書評・評論

[書評]『女中がいた昭和』小泉和子編を読みました

「女中」というと、小間使いとか召使いとか、人に使われている従属者のイメージがありました。女工哀史のようなつらい感じ。でも戦前は中流家庭に珍しくない存在で、一定の役割がしっかりあったようです。『女中がいた昭和 (らんぷの本)』は薄めの本ですが中身はぎっしり、写真や図版が多くて楽しい本でした。ちょっと前...
書評・評論

[書評]まず「日本の伝統文化」に触ってみる3冊

日本で生まれて日本文化で育ちながら、あんまり伝統文化に注目していませんでした。歴史や人の趣味として「あるなあ」と思っていたけれど、それ以上を知らない。かといって専門書はハードルが高いのでウロウロしていたところ、意外とこの3冊にエッセンスが詰まっていました。ジャンルはバラバラですがおすすめです。
デバイス・アプリの備忘録

デザイン変更前のエネループ限定版いろいろ

2月末にパナソニックが「エネループ(eneloop)のデザインを変更する」と発表しました。三洋電機のブランドとして新たな「充電池」というジャンルを築いた製品なのに、4月末から「Panasonic」のロゴがバーンと前面に押し出されたデザインになるとのこと。ネット上では「ひどい」とか「不評」と一時盛り上...
イベントその他

『たたずまいの美学』矢田部英正さんの個人指導を受けました

先日『日本人の坐り方』や『たたずまいの美学 日本人の身体技法』を書いた矢田部英正さんの個人指導を受けてきました。矢田部さんは元々体操選手でしたが、身体構造と動き、姿勢、骨格などに興味を持って論文を書いた方。今はオーダーメイドの椅子づくりや執筆、講義などをされています。詳しくは日本身体文化研究所サイト...
ライター活動

「長続き」教の呪縛。

昔、山本直純さんが「大きいことはいいことだ!」と叫んでいるチョコのCMがありました(探したらYouTubeで発見→ )。あの頃は「小さい家」より「大きい家」、「小さい車」より「大きい車」がもてはやされていました。でも今はその考えが毎回正しいとは限らないことを、みんな知っています。小さいことがよい場合...
ライター活動

2カ月という超短期の専業主婦期間に考えたこと

今日のNHK『あさイチ』は「釣り?」と思うほどベタベタの専業主婦願望を持った女性を登場させる刺激的な内容でした…。思えば新婚の頃、2カ月という超短期ですが私も「専業主婦」だった時間があります。どうして今のような状態になったのか、どうしてそれを選んでいるのか、改めて振り返ってみました。
書評・評論

[書評]『恋文讃歌』鬼塚忠 を読みました

作者の祖母へのインタビューをもとに組み立てた純愛小説『恋文讃歌』。作者の分身である主人公の生活から始まり、祖父の危篤をきっかけに祖父母の波乱に満ちた人生を振り返っていく構成です。鹿児島、北朝鮮、シベリアが舞台。そして「シベリアから届いた数字だらけのラブレター」が全編を貫く思いとして存在しています。
書評・評論

[書評]『スパイのためのハンドブック』ウォルガング・ロッツ

『スパイのためのハンドブック (ハヤカワ文庫 NF 79)』、帯の佐藤優氏のほうが目立っていて氏の本と間違えそうですが、イスラエル軍の秘密諜報部で実際に活動していた著者の日本語訳です。どうやってスパイになったのか、実際にどんな活動をするのか。かなり詳しく書かれています。
書評・評論

[書評]『民法改正 契約のルールが百年ぶりに変わる』内田貴

東大法学部卒、東大教授を経て、現在「民法改正」のため法務省内で推進本部参与に就いている著者の新書『民法改正: 契約のルールが百年ぶりに変わる (ちくま新書)』。内田氏は民法の大御所ですが、親しみやすい語り口とスタンスで評価が高いとのこと。旦那が法務系の人で「この人のはいいよ!」と大絶賛だったので、読...
書評・評論

[書評]『美貌の文化史 神と偶像(アイドル)』矢田部英正

身体機能と文化の関係に注目する矢田部氏の新刊『美貌の文化史 - 神と偶像 (中公文庫)』。帯には「記紀神話の女神から現代のアイドルまで日本人が愛でた「美」のかたち」とあるので、サブカルチャー的な分析やアプローチがされるのかと思ったら、もっと深い「日本文化」への考察でした。