チラシを作るときの手順、よくある間違い

チラシを作るときの手順、よくある間違い

よし、チラシや広告を作ろう!と思ったときに、どんな順番で作業しますか?

ありがちなのは「書きたいテキスト原稿を先に準備する」ことです。実はここから始めてしまうと後々大変なことになります。なぜなら、文章を先に作ると全部入れたくなるのが人情だからです。「せっかく考え抜いた言葉だから全部入れたい」、でも文章を先に考えると、経験上、だいたい紙の容量をオーバーします。

ブログやサイトだったらいいんです。ページの終わりが決まっていないので、書こうと思ったらどんな長文でも収めてくれます。でも紙には限りがあるので、考える順番を変えます。まず空間から考えるのです。

1)全体の構成を考える

ラフな手描きでも大丈夫。大まかに「どのくらいのスペースで、何を入れるか」「それをどこに置くか」を考えて書いてみます。

お弁当を想像するとわかりやすいです。どんな大きさの箱にするか決めずにおかずを作り始める人はいませんよね。まず箱を決めて、大きさを把握して、どんなおかずをどこに配置するか考える。サイトのテキストも同じです。

まず大きさ(面積)がどれくらいなのか把握し、その中でざっくりとどんなおかず(コンテンツ)が必要か考えます。

2)画像と文章のバランスを考える

おかずのレイアウトを検討します。画像を入れるならどの場面を何枚入れるのか。大きさはどのくらいか。その結果、文字のためにどのくらいの空間ができるのか。文字数ではなくまず面積レベルで確認します。

3)文字の見せ方と大きさを考える

文字を入れる空間が決まったら、それはどのくらいの文字の大きさで入れるのかを考えます。注釈ならかなり小さい文字でもいいですが、キャッチフレーズや効能は少し大きめに入れたいですよね。本文が小さすぎるとお年寄りは読みにくい。でも紙には面積の制限があります。

文字が大きい ←文字数はちょっとしか入らない
文字が小さい ←たくさん書けるが読みにくい

このセオリーは崩せません。「文字を大きく、たくさん入れたい」のは無理です。強調したい内容は大きく、そうでもない内容は小さくするかカットして、バランス(=メリハリ)を考える必要があります。

4)実際に入れられる文字を数える

本や広告でいいので、「これくらいの大きさの文字を入れたい」という見本を用意します。その大きさのフォントを使うと、これから文字を入れようとしている空間に何文字入りますか? スペースが5cm×8cmくらいだなあ、というなら、見本の文字が5cm×8cmに何文字収まるかを数えてください。

それが、実際に入れることができる原稿の文字数目安です。

5)テキストを準備する

1〜4を決めるとやっと必要な文字数がわかります。それにピッタリ合うように取材をし、原稿を書きます。文字数が多ければ長く取材したほうが材料が得られます。文字数が少なかったら短い取材でも賄えるでしょう。

 

設定できる空間は意外と狭く、文字数は思っていたより入らないというのが常です。テキストを書いてから「入らない!」と嘆くより、ぜひ先に空間を決める方法を取り入れてみてください。

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