1枚のチラシやページを待ち受ける色地獄…
パソコンで手軽に原稿を作れるようになって、誰でもカラフルな紙面を組み立てるようになりました。ちょっと工夫するとそれがグラデーションになったり、細かい指定ができたり。
使える機能は全部使ってみたい。
色を使えるならたくさん使ってみたい。
新しい効果を使ってみたい。
作り込むほどにこの欲望がどんどん頭をもたげてくるんですよね…。作っていて「足りない感じ」がいつもある。自信がないものは余計にそうです。
で、それを補ってくれるのが「色?」と思ってしまったら危ない。以前紙面をお願いしていたデザイナーさんはベテランの方で、冊子がモノクロのときからずっと携わっていました。それが15年くらい前から急に「フルカラーで作ってください!」と言われて、見事に極彩色の冊子ができました。
それが見やすいか? …そうでもない。
それがおしゃれなデザインか? …そうでもない。
むしろ、モノクロで組んでいてもらっていた時期の方がメリハリがついて見やすかったくらいです。色を使ったからと言って紙面そのものが急にランクアップするわけではありません。
最初は系統が似ている2色くらい、足りないと思ったらアクセントの違う色味を1色+黒で、十分表現はできます。色を使い倒そうと思うと「抜けられない色地獄」にはまりますよ~。逆に削ることで特定の色と仲良くなりましょう。
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