ちょっと間違えたくらいが嬉しい、というお仕事

ちょっと間違えたくらいが嬉しい、というお仕事

文字校正の仕事は、基本的に「間違いがないように」をめざしているお仕事です。何人もの目で同じ原稿をそれこそ穴が開くほど見て、ミスを直していきます。

校正には2つのアプローチ法があります。

原稿を隣に置いて「それと同じか?」もしくは「指示された直しがちゃんと反映されているか?」をチェックする方法。もう1つは対象の原稿だけを見て、間違いやおかしなところがないかをチェックする方法。

たまに完璧な原稿に出会います。工程の最後のほうになると直す箇所が減って、まあ大丈夫、となってくる。意外とこういう原稿を相手にしているときがつらいです。なぜなら、やり甲斐がない…。

パラパラと間違いや指摘する箇所があるほうが、校正者としては「見つけた!」というプチ成功感を得やすくて楽しいです。多すぎず、少なすぎず。昼下がりも眠くならない有り難い原稿です。

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