文章は、詰め込むよりも削ぐ
- 2011.03.09
- 更新日:2019.11.10
- 日本語と言葉の面白さ
- 推敲と校正, 届く書き方とは
先日、パワーポイントの資料を作り直す件で打ち合わせに行きました。同席したのは自分を入れて6人、営業や販売に携わる方と製品を開発した方がともに出席されていました。
例として出されていたのが、技術畑の方が手がけたというパワポ資料。私も経験がありますが、技術系の人はスペックやシステムの視点から話を始めます。資料も技術目線の内容。
同じ技術系の相手に話す場合は専門用語が一番わかりやすいです。共通でいろんな概念を含んでいる言葉が使えるなら、それに越したことはありません。問題は専門外の人に伝えなければいけない場合。
おそらく専門の人から見ると「そこはいいんじゃないの」という部分まで砕いて砕いて書き出さないと、伝わりません。そして「書き込む」もアウト。分量は書きたいと思う2分の1以下(体感比)しか紙面に載りません。初見の人の理解スピードもそこが限界かと。
「削ぐ」に抵抗がなくなると、伝わりやすさが格段にアップします。
でもそのハードルが一番高いかも。「伝えたい」は「=たくさん言いたい」につながりがちです。資料作成の仕事をするときはいつも「どこを削いでよいのか、何を残すか」をずっと話し合っている気がします。
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