書き言葉を磨くなら「校正」を学んで損はなし

ライターの書き方

「読みやすく上手な文章を書く方法」は、書く仕事をしている人ならぜひ身につけたいスキルです。でもこれは、教えるのも教わるのも非常に難しい。多少破綻していてもそれが魅力の文章もあるし、拙いながら目が離せない文章も存在するからです。書き手の好みや傾向もあるでしょう。個性を含んだ「上手な文章」をめざすのは大変です。

しかし、ある程度「正しい文章」をめざすなら手があります。それは校正を学ぶこと。意外と「文章を大きく間違えずに組み立てる」のは上手な文章に見せる近道で、ルールを徹底すれば実現しやすいもの。そのために知っておくと便利なのが校正の知識です。

学ぶのは校正記号だけではない

印字された白い紙に、手書きで赤字を入れられたものは見たことがある人も多いのではないでしょうか。真っ赤だとちょっと怖いですね。でもしっかり校正を学ぶと書かれた記号の意味がわかり、自分も商業的なテキストを扱うときに制作現場の皆さんに伝わる校正を施すことができます。

それ以上に見逃せないのは、間違えやすい日本語のパターンをあらかじめ学習できるメリットです。

単に誤字脱字をチェックする練習をするだけではありません。勘違いしやすい同音異義語、原稿上の記述で見落としがちなポイント、よくある間違いなども講習を受けながら教えてもらえます。

校正ポイントを意識して文章を書くようになる

知ったら、自分が書き手になったとき同様のポイントに注意して書くようになります。というか、崩れている日本語がちょっと気持ち悪くなる。書きながら「嫌だな」と思う箇所を直しながら書けるので修正が減るんです。

簡単なところだと「表記の統一」は校正の基本ですが、これを習うと自分の文章の中に「ください」と「下さい」が混じっていたり「プリンター」と「プリンタ」が混じっていたりすると「うわぁぁ」とムズムズします。直さずにはいられなくなり、速攻で直します。

web媒体や紙媒体に提出するテキストであれば、なおのこと修正箇所が減るはずです。人に読まれる文章を書く人なら、ライターに限らず校正は必須課目といっていいくらい。

ライター以外でも校正スキルは役に立つ

私もまだ営業職OLのとき「出版系のスキルがあったらいいのかな」と当時の福武書店の校正通信教育講座を受講しました。後年、偶然にもベネッセ系列の派遣企業に登録して『進研ゼミ』を作る現場で働いたのですが、登録時のスキルチェックで力を発揮したのはこのとき学んだ校正用語とルールでした。

今も通信教育講座で学んだことが、日本語表記を考えるときの基本になっています。私の文が「わかりやすい」と思われるのであれば、その土台は「校正で手間がかからないような文章を書かなきゃ」という意識にあります。

自転車や水泳と同じように、一度知ったらこの先ずっと使えるのが校正の知識とスキル。学生さんでも社会人でも気軽に学べるので挑戦してみてはどうでしょうか。単純に「日本語って奥深いわー」と驚くだけでも価値ありです。

検索上位の校正講座、通信も通学も

もう福武書店はなくなってしまったので、2018/5/16現在の検索で上位ヒットしたところを紹介します。もちろんこれ以外にも個人の講座や教室があるのでお好きなところへぜひ。

1日講座だと1万円ほど、複数回講座は4〜5万円が相場のようです。個人的には「それくらいの費用はかけて学んでいいスキル」だと思います。

■通信講座 校正コース | 日本エディタースクール

通信講座 校正コース | 日本エディタースクール
日本エディタースクールは1964年に創立された,出版界で働く編集者や校正者を養成する学校です.通信講座 校正コース -

■一般財団法人 実務教育研究所

譬。豁」螳溷漁隰帛コァ - 蜀

■校正・校閲力養成講座 | 宣伝会議

校正・校閲力養成講座 | 宣伝会議
校正・校閲は品質管理にとどまらず、危機管理の任務も負わなければならない。それが現在の、そしてこれからの校正・校閲のありかたです。宣伝会議では、情報発信に関わるすべての方々に向け、「校正・校閲力養成講座」を開講することにいたしました。

■校正学校|校正・校閲の鴎来堂

校正学校|校正・校閲の鴎来堂
校正・校閲の鴎来堂 東京・神楽坂に事務所を構える書籍校閲専門の校正会社です。書籍の校正・校閲を核に、組版装幀、校正者の教育・養成などを行っています。

ユーキャンの校正講座はなくなってしまったようです。あらま。