[書評]子どもが苦手な人に効く1冊
私には子どもがいないので、年末年始で親戚の子どもたちと会うときにどう接していいのかわからず結構悩みます。子ども嫌いとまではいきませんが、赤ちゃんを抱こうにも危なっかしいし、意思疎通ができない年齢だと何を話していいのかもわからない…。でも今年はこの本のおかげで無事に乗り切れました!
オススメしたいのは田宮由美さん著『子どもの能力を決める 0歳から9歳までの育て方』(KADOKAWA中経出版)。どうして子持ちでない私がこの本を知っているかというと、この本のライティングを担当したからです。
数年前から企画に携わっていたので「自分の子どもができたらバイブルになる内容にしよう」と思って取り組んでいたのですが、年齢がいかんせんギリギリになり、この知恵は他人様の子どものために使おうと決意しました。
この年末年始は親戚中の子どもが集まる実家に帰省することになり、これはチャンス。実際に本に書いてあることを実践してみることにしました。
一番長く接していたのは4歳の姪っ子。カナダ在住ですでにバイリンガル状態、今回が「はじめまして」なのでちょっと緊張します。目の前でお絵かきをしてくれるので、田宮さんの本を思い浮かべつつ「これは何かな」「うまいねえ」などなど声をかけます。
だんだん慣れてきて手を引っぱっていろんなところへ連れていってくれるようになりました。
本のおかげだな、と実感したのはお手伝いをお願いしたときです。いろんな食器を使うので、次から次へと洗っては拭き、洗っては拭き。そのときに「手伝いたい」という彼女にお皿拭きを少し任せてみました。
小さいながらも結構工夫してるんですよ。1枚目と2枚目の拭き方を変えてみたり、ちゃんと水分が取れているか指で確かめてみたり。「へえ」「ちゃんと拭けてるね」と言うとニコニコ。「まだ端っこが濡れてるかもよ」と指摘するとちゃんとやってくれます。えらいわ。
落ち着いて見ていられるのは、もちろん一時的にお守りをする気軽さもありますが、本を読んで「手伝うときの心理はこういうことらしい」と予備知識があったからです。
お母さんやおばあちゃんは手伝っているときもつい声を荒げてしまうそう。だから何枚も拭いてくれたことを報告すると驚いていました。彼女も「もっと手伝う!」と大皿にチャレンジ。このやり取りで「ああ、親戚のおばちゃんとしての使命は果たせた」と安心しました。
彼女には1歳になる弟もいて、結構なやんちゃ盛りです。
でも本には、1歳はどんなことに興味が出て何に気をつければいいのか、どこを自由にすればいいのかが書いてあります。実際の1歳児と長く接したことがなかったので、むしろ「そういうことか」と納得しながら彼と遊んでいました。
子どもがいないので「子どもが少し怖い」という感覚があったのですが、本のおかげで本当に助かりました。これまではママになりたての人や出産前の人にオススメしていたのですが、子どもがいない人も読んでおくと後々役立ちます。ぜひ手に取って確かめてみてください。
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