「取り柄がない」のは錯覚かもしれない

「取り柄がない」のは錯覚かもしれない

以前『脳の強化書』の著者である加藤俊徳さんの「脳の学校」で「SRI脳番地診断」を受けました。診断後、マンツーマンで結果を聞きます(私は加藤さんではなくスタッフの方からでした)。自分の得意不得意を確認するものでもあるのですが、そこで興味深い話を聞きました。「自分にどれだけの能力があるのか」という自覚は人と比べた相対的なものであって、人によって物差しが違うというのです。

学校のテストのように理解度を示す値は絶対的なものとして扱えますが、自分がどれくらいに感じているか、は本人しかわかりません。

たとえば「どれくらい痛いですか」と聞いて「100です!」という人と「5です」という人がいたとして、必ずしも5の人の痛みが弱いとは限らないですよね。100という人はちょっとした痛みでも大きく捉えがちな人かもしれないし、5の人は我慢強くて、実は100という人の物差しに換算したら500かもしれない。

自分の能力についても同じことがいえるらしい。

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もしA〜Hという違う分野の能力について、上記のように自分で判断したとします。左側の人は「自分はまんべんなくできている」と思うかわりに「何も飛び抜けていない、取り柄はない」と感じてしまう。

右側の人は「Bについて自分は強い」と自覚できているので、左側の人より自信を持ちやすい。

だからといって右側の人が左側の人よりBという分野で秀でているとは言い切れません。なぜなら持っている物差しが違うかもしれないからです。上のグラフにそれぞれ数字をつけたらどうでしょうか。

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右側の人は「俺のBってすげえ!」と思っていても100を「すげえ」としているのかもしれない。左側の人は「自分はダメダメ」と思っていても、すべての能力で250をクリアしていて500までいかないと「すげえ」と感じられない人かもしれない。

左側の人は満足感や達成感を得にくいので、気持ちの面だけ考えると、幸せに暮らせるのは右側の人だそうです。

あと、赤線が内側で小さくまとまる人は自己評価が低く、外側に近い線を描く人は自己評価が高いとのこと。これも「外部からどう判断されるか」というより「自分にとって自己評価がどうか」ですよね。本当に能力が高いかは別の話。

取り柄がないと思っている人は、実は物差しが厳しすぎるのかもしれません。

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