書きたいという内圧をどこで開放するか?
日常で使っているSNSや伝えるためのネットツールはいろいろあります。このブログしかり、ツイッターやフェイスブックしかり、mixiやInstagramやnoteやメルマガなど。人によってはもっと多くの場所で何か発信しているかもしれません。私も一時期それをめざしたのですが、やっぱり場所が限られてきました。
単純に考えて、露出する場所が多ければ違うカテゴリーの人の目の触れる回数が増えるので、自分の仕事や人となりに興味を持ってくれる人も増えます。なので新しいものが出るたびに試していました。まあ、それは今も続いているんですけれど。
でも、出せば出すほど「ああ、言えた」という回数が増えるので、1つの「言いたいこと」に対する内圧も分散しているような気がします。
昔の人は自分が書いた物を披露して多くの人に考えを知ってもらったり、新しい提案を評価してもらう場があまりありませんでした。だから小説家になって原稿用紙に人生をぶつけたり、記者になって社会的な問題を取り上げたり、限られたところで全力を尽くさざるを得なかった。
一般の人も書きものは日記とか手紙とか。そこでしかまとめられないことがあるので、やっぱり1つの書きものに対して集中力があったと思います。
翻って現代。文字を書く機会は減っていますが打つ機会がべらぼうに増えています。ツイッターのようなツールのほかに、Lineがあったりプライベートのメールがあったり。すぐ書いて広められる。知ってくれる。
ただ、1つのものに集中して情報を収斂させる手間をかけたり、気持ちをその100文字に全部込めようと吟味することは減りました。溜めに溜めて爆発させることも少ない。そのぶん、昔ならかけていたはずの気持ちの内圧も弱い。
どっちが良い悪いではなく、傾向が変わったなと思います。で、自分はどっち側にいたいかを考えるといつも逡巡します。パッと書いてパッと反応があるとうれしい。でも、パッ×10を開放しないで、我慢して1つに集約したら違うものになっていたかもしれない。
その集約作業といえるのが、使うツールを削っていくこと。アメブロを閉じようと思ったのもその試みの1つです。毎日ちょっとずつ触ることができるフェイスブックやツイッターが一番内圧を低くしているとは思うのですが。
定期的にこういうことを考える時期があるんですけど、また嵌りました。
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