2つの「否定」をチェックすると文が上手くなる

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文章を書き終わった後で、チェック(推敲)をしていますか? 書きっぱなしではなく、必ず一度は目を通してみてください。恥ずかしい間違いもここでよく発見されます^^

でも何をチェックすればいいの?という方。

「否定」をチェックするのも有効です。「否定」には2つの意味があります。

 1 文法上の「否定」
 2 意味上の「否定」

この2つを書き終わったら見直してみましょう。
1は、「~しない」「~せず」など、語尾で文の前を否定する「形」の話。これが続くと、読んでいる方がゲンナリしてきます。

そんなに大きくないビルの1階にラーメン屋がある。時間がなかったので簡単なメニューを頼んだのに、すぐに出てこなかった

結構ありがちな文章です。私も、無意識で書き進めていると「ナイナイ」づくしになっているときがあります。読み返すと気がつくんです。
これは、同じ内容でこう言えます。

小さなビルの1階にラーメン屋がある。急いでいたので簡単なメニューを頼んだのに、意外と時間がかかった。

「ない」を使わなくても書けます。否定形は、内容までネガティブに見せてしまうことがあります。その人の視点がネガティブだと出やすいです。これを見直しで潰すと「読みやすい」文になります。

2は、考え方の話。
よくコップ半分の水を見てどう表現するか、という文があります。

 まだ半分ある。
 もう半分しかない。

この後者のネガティブな文章(捉え方)を、チェックで変換していきます。
さっきの文例での「大きくない」という言葉も「小さい」を軽蔑した捉え方に読まれることがあります。

また、「寒々とした」「閑散とした」という形容詞も人が少ないことを揶揄するイメージがあります。それは客観的に「休日のせいか人が少ない」という表記にしたり、前向きに捉えて「閑静な」という表記に変えることができます。

「~しかない」「~のに」「~してしまった」という表現も、印象は後ろ向きです。読み返して必要のない意味づけになっていたら書き換えてみてください。すっきりします。

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