人のインタビューは音楽を聴くのに似ている

人のインタビューは音楽を聴くのに似ている

人にインタビューをして、書くときは録音したものをもう一度聞きます。ああ、ちょっと音楽に似てるなと感じることがありました。

クラシックやポップスなど、音楽には主題が何度も出てきます。作曲者が一番伝えたいフレーズが、しつこいほどにこれでもかこれでもかと波のように押し寄せます。

インタビューもそれに似ています。ある範囲のテーマで話を聞くと、どの話からでも必ず戻ってくる場所があるんです。ちょっと離れた方向へ振ってみても必ず戻ってくる。否定するような例を出してみても戻ってくる。話している本人は気づいていないし、現場にいる自分も明確に意識はしていないんですが、録音を聞いていると見えてきます。

ただ違いもあります。作曲家は確実に自己演出で「これ」と提示します。でもインタビューの場合は本人がコントロールできない状態で表に出てます。

言葉だけ額面通りに受け取ると違う意味になりそうなことが、実は通底していた1つの串を見つけると、納得する意味に変わる魔法のような出来事も起こります。そこをうまく拾って言葉に直すのがインタビューの醍醐味かもしれません。

 

——————————–
▼twitter:
丘村奈央子(@okmr09

▼Facebook:

▼ライターの聞き方・書き方 無料PDF集

「聞き方」を動画で学べる!

CTA-IMAGE 現役ライターが使っている「聞き方」をUdemyで学べるようになりました。仕事だけでなくプライベートでも応用可能。自転車や水泳のようにコツをつかめば一生使える「聞き方」です。

Udemyの場合、講師も知らないところで割引されていることが多いので、気になる方はチェックしてみてください。