[インタビューズ]Sansan株式会社 日比谷尚武さん 2/4

[インタビューズ]Sansan株式会社 日比谷尚武さん 2/4

Sansan株式会社の日比谷尚武さんへのインタビュー第2回(全4回)です。

「火消し」チームを志願して組織の仕組みを知った

——学生時代に起業されましたが、卒業後はNTTソフトウェアに就職。このときはどんな心境だったんでしょうか。

もともと自分で会社をつくるかベンチャーに入ろうと考えてはいたんですけど、当時、学生時代にお世話になったおじさんたちに「今から突然会社といってもすぐ立ち行かなくなる。基本的なところを勉強していったほうがいいよ」といわれて、だったら勉強になるところに就職しようと思って。

NTTソフトではいくつか違う仕事をしました。最初の1年は、NTTが持つ基礎技術を応用してどんな製品ができるかを考えるリサーチや市場調査。2年目は法人向け製品の仕事とウェブの仕事。ちょうど会社が民間のウェブの仕事をどんどん増やしていた時期で、営業は積極的に取ってくる。でもスピードのあるベンチャーと噛み合わなくて、プロジェクトがよく赤字になったり火を噴くんですよ。

燃えたプロジェクトに「火消し」に行くチームがあるんですけど、僕はとても興味があって「時間をこっちに使わせてほしい」と願い出ました。トラブル対応のチームなので社内の精鋭が集められているし、手っ取り早く腕が上がると思ったんです。あと現場を仕切るマネジメントを観察したかった。かなりしごかれましたけど、この頃の経験が一番糧になりました。

——次は株式会社KBMJという開発会社で役員をされています。

プレイングマネージャーでしたね。基本はウェブのシステム開発で、お客さんを取ってきて「どんなことをやりますか」という話を整理して、実際現場につくってもらう。最初は十数人しかいなかったんでプロジェクトを2、3個かけ持ちしながら自分で営業していましたけど、だんだん組織が大きくなって、最後は160人ぐらいを束ねていました。

最後のほうは、クロージングのご挨拶やクレーム対応が仕事でした。システムがトラブって「動かないどうしよう」と言っているときに陣頭指揮を執って、「ちょっとこれで寿司買ってきて。あと、エナジードリンクとコーヒーをいっぱい買ってきて」「じゃあきょうは朝までやろう」とやったりしてましたね。現場監督です。

——そして今のSansan株式会社につながっています。

請け負う仕事より、ウェブのサービスを自分で作るとかプロダクトを作って出す仕事に興味が移ってきたこともあって、入社しました。Sansanの創業メンバーは僕の中学、高校からの同級生なんですよ。話を聞いているうちに面白そうだと思って、ここで新しいサービスを立ち上げられたらと考えました。

NTT時代から、学生のときと同じように、ホームページ作成やマッチング、コーディネートの仕事は個人的に続いています。副業禁止なので基本的にはボランティアですけども。ベンチャーの人たちが集まるコミュニティにも参加していて、つき合いが続いています。

昔はインターネット中継にチャレンジしたり。今だったらUstreamとか当たり前ですけど、当時はそういう仕組みを初めて持ち込んで坂本龍一のライブやイベントを中継するプロジェクトに参加したりもしていました。98年、99年くらいですかね。全然ガクガクで動かないんですよ、音もブチブチなんですけど。でも当時は見て「何か動いているっぽい。すげえなインターネット」みたいな感動がありましたね。(続く)

次回:今まで「何かを切る」という発想はしてこなかった

日比谷尚武さんインタビュー  / 2 /  / 

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