テレビとラジオ、言葉精度の違い
- 2011.10.18
- 更新日:2020.06.08
- 日本語と言葉の面白さ
- 情報を伝える
ふとつけたラジオから、テレビの局アナを引退してフリーになった女性の声が聞こえてきました。小さなレギュラー番組を持っていたんですね。聞いたのはほんの数分ですが、テレビとラジオの言葉精度がこんなに違うのかと実感させられました。
身も蓋もない言い方をすると、その女子アナさんのトークがグダグダだったんです^^;
テレビは画面が付いているので、無音でも画が伝えてくれることがたくさんあります。でもラジオは紡いだ言葉のみ。作った文章と声の抑揚で全部を伝えなければいけません。
ラジオのアナウンサーを務める人は「言葉でどう描写するか」を毎日鍛えていますが、正直テレビの場合は鍛えなくてもすんでしまう。テレビ式に慣れた人がそのままラジオに来ると、伝える情報がガクンと減るんですね。
「こないだ自宅でグッズを買った」という話なのに、核心の部分や細部がまったく見えなくて、周りをグルグル回っているような印象しか残りませんでした。犯人を捕まえたけれど状況証拠しかそろっていないような…。大きさとか質感とか、手にしたときどうだったかとか、たぶん他にも言えることがたくさんあったはず。
イメージのための細部って大切ですねえ。
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