朝日新聞「ひと」欄のコンパクトにならう
よく要約や小論文の教材として朝日新聞の「天声人語」が注目されます。実は2面にある「ひと」欄も勉強になります。そのときに旬な人を、写真付き600字で表現しているコーナーです。
でも600字で、その人を知らない読者に「その人の功績」「いいところ」「これから」を順序よく述べるのは難しい。
たとえば、今日の「ひと」欄。人物は、唐招提寺大改修で建築学会賞を受賞した長瀬正さんです。段落ごとに何が書かれているか見直してみると、構成がわかります。
●何をした人なのか →賞を取った
●その詳しい内容
●長瀬さんの来歴
●周りの人の評判
●今回の仕事への本人の言葉
●今回の仕事の記者の分析
●長瀬さんのこれから
それぞれが100字前後。体言止めや会話の「」を使って、リズムよく事実と思いが書かれています。文章の上手下手も確かに大事です。でもこの構成(順番)をまねるだけでも今までとは違う文章になりますよ。
紹介文の書き方がわからないときや、プロフィールを見直したいとき、こういった身近なプロの技が参考になります。
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