[書評]『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』堀江貴文 著
- 2013.11.06
- 更新日:2020.06.06
- 書評・評論
年が1つしか違わないので、若手経営者として注目されていくホリエモンを横目で見ながら社会人経験を積んできました。正直、あまり好きな人ではなかったので持ち上げられてドーンと落とされていく様子も醒めた感覚で眺めていました。この本も買う気はそんなになかったんですよね。でも書店で平積みされているのをパラパラめくって、買うことを決めました。
東大出身、経営者、業績うなぎ登り、買収騒動、六本木ヒルズなどなど、キーワードを連ねていくと自分とは離れた場所にいる人にしか見えません。でも本屋でめくったところがご両親のエピソードで、意外すぎるほど「普通の家庭」が描かれていることにびっくり。
よく考えれば私はメディアが作ってきた「ホリエモン像」を見ているだけであって、本人の著作や言葉をあまり見ていません。その齟齬があるなら埋めたほうがいいだろうと買って帰りました。
書籍では生い立ちから東大に入るまで、入ってから働き始めるまで、が紹介されます。勝手な像というのは本当に勝手なもの。ほとんど何も知らずに判断していたんですね。プログラマーとして仕事を始めたことも知りませんでした。
エピソードと何を受け取ったかが明確にヒモづけられている文章なので1つ1つが納得できます。賛成か反対かはあるかもしれないけど、思考のプロセスは腑に落ちる。
どうして東大か、という理由は地方だからこそのもの。ずっと六本木や東京都心の人だと思っていたのは、マスコミに出てくるエリアがそこばかりだからなんだな。
頭のいい人で目的までの最短距離が見えるので、すぐ向かっていける。または、向かっていってしまう。だから誤解を受けやすい今の状態が生まれているのだと本人が分析しています。ツイッターなどで質問を受けて、おそらく質問者が言ってほしいことから2つも3つも先の答えが出てくる理由は何となくわかりました。
読み終えたあとは「ホリエモン」というより「堀江さん」と呼びたくなるような親近感があります(あちらは迷惑かもしれないけど)。買って良かったなと思いました。読まなかったら知らなかった。
一番残っているのは「経験とは、経過した時間ではなく、自らが足を踏み出した歩数によってカウントされていく」(P.95)。下手するとごまかしてしまう、この辺り。実践した人だから言えるんでしょう。
私は堀江さんがもっと人間嫌いだと思っていました。で、孤独が好きな人なんじゃないかと。真逆だったんですね。
第1章からの積み重ねがあって、第5章の疾走感が気持ちいいです。
■ もっと自分事として読んだとき
他のレビューでも「自分が言いたかったことが文字になっていた」という人がたくさんいます。私も「ここは共通だ」と思える箇所がいくつもありました。超自分視点でこの本を見直してみると。
■ P.150「もし100人中10人が理解してくれるのなら、1000人に会えば100人が理解してくれる。」ほとんど同じこと↓を言ってる! 10倍の差はステージの差か??
■ P.126「そんな能動的なプロセスの中で、与えられた仕事は「つくり出す仕事」に変わっていく」
まさに派遣社員で入った編集の仕事はそんなところがあって、正社員でなくてもこんな工夫ができるじゃん!というモヤモヤが「15分早く帰れる!オフィス仕事術」というブログになりました。仕事はどこからでも好きに変えられるし、面白くできる。
一部はkindle版やkobo版の電子書籍に。
【インタビューライター 丘村奈央子】
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