『今日から歌人!』は文章書きなら参考になる
短歌にはいくつか結社があって、
ホームページから見本誌を取り寄せることができます。
「塔」というところも有名な結社の一つ。
お問い合わせしたら江戸雪さんという方から手配いただき、
冊子が送られてきました。
すでに「塔」に入会している方のツイートを見たら、
江戸雪さんの著書が最近出版されたとのこと。
私の最近の目標が「文章に情感を盛る」なので
ヒントがほしい!と早速購入してみました。
今日から歌人! 誰でも画期的に短歌がよめる・楽しめる本
センセーショナルな副題や帯が目に飛び込みますが
もっと地に足が付いている本です。
何より、言葉に対するアンテナの立て方が参考になります。
第1部「言葉に敏感になる」
第2部「短歌の技法を知る」
第3部「作品を発表する」
という構成で第2部にページが割かれています。
短歌の推敲の仕方ってこうするのかー。
確かに短歌にチャレンジしたくなる^^
でも個人的には第1部がイチオシです。
短歌や形式にかかわらず、
文章を書く人ならおさえておきたいポイント
(というよりもスタンス)が平易な言葉で書かれています。
全然難しくないんですよ。すんなり。
文法の話と、文学的議論の中間地点というのでしょうか。
ちょうど今の自分がほしいと思っていたエリア、
技巧と気持ちの間のことがたくさん載っていました。
情を入れるなら周りの部分、余計かもしれない部分も必要。
それは誤解されてもいいし、むしろ誤解を楽しむところ。
たぶん、私は文でいきなり核心を突く方法をとるんですね。
ガチガチに。だから感情が入る余地がない。
クラッシックの世界で
「いかに譜面を表現するか」と演奏していた人が
ジャズの世界で急に
「自由にどうぞ」と言われて戸惑って、
模索しているのと似ているかも。
…似ていないかも。
短歌だけでなく、文章や言葉の世界はもっと身近で、
仲良くなってもよいのだと思わせてくれる一冊でした。
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