東京と大阪を比較する、を考える(3)

NO IMAGE

東京と大阪を比較する、を考える(1)
東京と大阪を比較する、を考える(2)の続きです。
よくある「大阪はどうして東京と張り合うの」
という疑問に対する答え。
もし首都圏にずっと住んでいる人がいたら、
ちょっと想像してみてください。
……
テレビを見てみます。
朝6時台の番組は首都圏の話題ですが、
朝8時からは北海道中心の情報しか流れません。
10時くらいに少し近所の話題に触れる
ミニ番組がありますが、
お昼の時間帯は北海道制作の番組で、
地名が出てきてもあまりピンときません。
夕方にかけて栃木や群馬の情報をやったり
東京の流行のスポットが紹介されますが、
夕方6時からは北海道ニュースがメインです。
流れるバラエティはほとんど北海道ロケで、
たまーに運がよいと旅番組で
自分が知っている千葉が紹介されることがあります。
夜9時のニュースも北海道が中心で、
住んだことはないけれど北海道とロシアの関係や
北海道庁の動向にかなり詳しくなれます。
ドラマのロケは北海道の大自然が多く、
憧れの気持ちがちょっとわきます。
スポンサーがほとんど北海道の企業なので
まあその描き方も仕方ないかなと考えます。
本屋に並んでいる雑誌の出版社がほとんど北海道。
ニュースもグルメもスポットも北海道が中心です。
行きたいと思っても、なかなか行けない。
地元出版社の雑誌が
東京のディープなスポットを紹介しています。
北海道からの友達が来て
「北海道のここはやっぱりすごい」と言われたら
「いや、東京だっていろいろあるよ」
とフォローしたくなりませんか?
……
【北海道】は、九州でも東北にしても構いません。
でも【北海道】を【東京】に替えて、
首都圏の内容をそれぞれの地方に替えると、
だいたい今の東京と地方の情報量の差になります。
もちろん毎日の暮らしは自分の地域に根っこがありますが
メディアから伝えられる情報は他地域=東京のこと。
前回の大学の話のように、
たえず「東京」の話が入ってくるような環境では
意識せずにいるほうが難しいです。
「大阪はどうして東京と張り合うの」
それは張り合ったり比べたりというのではなく、
常に2つか、それ以上の地域が意識にある状態。
地方の人は首都圏の人よりその傾向が強いだけです。

「聞き方」を動画で学べる!

CTA-IMAGE 現役ライターが使っている「聞き方」をUdemyで学べるようになりました。仕事だけでなくプライベートでも応用可能。自転車や水泳のようにコツをつかめば一生使える「聞き方」です。

Udemyの場合、講師も知らないところで割引されていることが多いので、気になる方はチェックしてみてください。