写真家 松本路子さんのトークショーへ行きました
美術系大学出身のこの方からお誘いをいただいて、写真家 松本路子さんのトークショーへ行ってきました。松本さんはすでに40年以上のキャリアがあります。新卒当時は「女性カメラマン」の募集がないので、在学中からどんどん雑誌社や出版社に作品を売り込み、卒業してすぐにフリーランスとして食べられるようにしたとのこと。
今回は「創造する女性たち」~Portraits of Women Artists ~が展示されていました。オノ・ヨーコ、草間彌生、ニキ・ド・サンファール、シャーリー・マクレーンなど錚々たるアーティストたちがポートレートからこちらを見ています。
松本さんは被写体となる人とのセッションを大切に撮影するそうです。何か作業をしているところ、熱中している姿でもいい写真は撮れますが、撮影者対被写体の関係性は薄い。ちゃんとカメラと対峙してもらって、こちらもレンズ越しからすべてを写し込むくらいの気迫で取り組むのが向いている。
そんな話を聞いてから改めてポートレートを見ると、被写体の視線が気になります。レンズを楽しむ人、挑む人、ちょっと怪訝そうな人、全然気にしていない人…。その日そのとき、一瞬の空気が保存されています。
松本さんはニューヨークの女性100人を撮って本にしたこともあるそうです。撮りたい人に声をかけるのですが、中には「選ぶのに失敗したな」と思った女性もいたとのこと。美醜ではありません。自分の軸が決まっていない人はきれいに撮れても写真が「決まらない」そうです。うう。
写し手としての話に興味があったのですが、写され側の姿も考えさせられました。今「そこに立ってください」と言われて何か醸しているものがあるのかどうか。おじいちゃんおばあちゃんだと居るだけで絵になる人が多いのは、そんな理由もあったんですね。
松本路子さんのトークイベントは10月13日(日)@恵比寿でも開催されます。
このポートレートを集めた写真集は絶版になっているそうですが、会場で購入してサインをいただいてきました♪
【インタビューライター 丘村奈央子】
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