[書評]『爪と目』藤野可織

[書評]『爪と目』藤野可織

20130827-180920.jpg輝く「芥川賞受賞」の帯。シンプルな装幀が目を引く話題の本、『爪と目』を読みました。賞を取ってすぐ!という読み方をあまりしないので、私にしては珍しいです。

 

「わたし」と「あなた」の関係は読む前に知っていたので混乱はありませんでした。「あなた」の乾いた感覚と日常が「わたし」の子どもらしからぬ淡々とした視点と表現で提示されます。突き放したようでいて、結局この2人は似たもの同士なんだな。

同じくらい世間を淡泊に見ていて、期待も失望もしないような。ちょっとした欲はある。でも執着はしない。

表題作以外に「しょう子さんが忘れていること」「ちびっこ広場」の2篇が入っています。でも「爪と目」が持つ行為の細かい説明と気持ちの乖離が共存する、独特の「近くて遠い感じ」はあまりありませんでした。対象の視点が読者にも近い、ある意味普通の短編。

そのぶん、「爪と目」はいろいろ工夫をしたんだなと思いました。

爪と目

爪と目

【インタビューライター 丘村奈央子】
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