[書評]『文章が変わると人生が変わる!文章力アップ33の方法』山口拓朗
先輩ライター山口拓朗さんの電子書籍『文章が変わると人生が変わる!文章力アップ33の方法』キンドル版を読みました。山口さんのブログを一読するとわかるとおり、とても平易で読みやすい文章を書かれるライターさんです。この本には「どうすればそんな文が書けるのか」のポイントが33載っています(電子書籍も「本」と表現していいのかな)。この記事を書いている現在は100円になっています。
私は物事を削いでシンプルに書き表す傾向があるので、文章の「盛り方」や「感情の乗せ方」に興味があります。33あるポイントのうち、ナンバー「13」の具体的な描写で読み手にイメージさせる方法や、「28」のシズル感に訴える方法が参考になりました。
また、山口さんとやり取りをすると「キツくない主張の仕方」をされるんですよね。私が作るとおそらくもっとストレートな表現になってしまいそうなところを、うまくオブラートにくるんであるんです。でも意味はしっかり通じる。「22」ではその秘密が明らかにされています。
もう一つこの本からの印象があるとすれば、それは「文章の組み立てはパズル」ということ。文字や言葉が苦手と感じる人でも、パーツを組み合わせる図形的な取り組みならやりやすいと思いませんか? 山口さんの記述を見ると「ああ、全体をパーツやブロックとして俯瞰するのが大事なんだ」と改めて思います。
どれも文章書きが押さえたい基本的なこと。この本自体が「33の方法」を体現しているので、内容だけでなく本そのものも参考になりますよ。価格が手頃なので気になる方はぜひダウンロードしてみてください。
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