[起業]ブログ開設から起業まで、元派遣OLの軌跡

[起業]ブログ開設から起業まで、元派遣OLの軌跡

企業で派遣OLだったので、飛び抜けて人脈があるわけでなく。潤沢な資金で事務所が開設できたわけでなく。独立時にいた大阪はまったく地縁がなく。それでも2010年に独立してお客さまから依頼を受けつつ仕事になっているのは、やっぱりネット(特にブログ)の力です。ちょっと振り返ってみました。

勝間和代さんの本にあったGIVE×5

粛々と仕事をしていた2008年頃、世間では勝間さんの本が大ブームになっていました。私が手に取ったのは『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』。この中にあった「とにかくGIVE、持っているモノを出す」「自分が発信する」というくだりを読んで「私が提供できるモノ」を考えてみました。

当時は企業で毎月1冊の社内報を作っていました。ルーティン部分と新規部分が毎月あって、他の人のやり方を見ながら「こうすればもうちょっと早く仕上がるのに」とか「こうしたらこのミスは出ないのに」と思うことがしばしば。「私ならこうやりますよ」というGIVEなら日々生まれるので、このネタでブログを書こうと決めたのです。

それがアメブロで始めた「15分早く帰れる!オフィス仕事術」でした(現在はこちらに引っ越し済み)。

最初は誰も来ない……

普段考えていることを文字に起こして記事を書きます。でもまだ誰もこのブログのことを知りません。アクセス数を増やすための方法をネットで検索して、にほんブログ村人気ブログランキングに登録したりしました。

また、パワーブロガーと言われる人たちのページを参考に、レイアウトや記事をどうすればいいのか考えました。青山華子さんは読者を巻き込むイベントをいつも行っていて目を引きます。しもまゆさんの「超初心者のためのアメブロ作成講座」では情報の整頓方法とアメブロの基本を学びました。特に大阪では田渕隆茂さんがカリスマ的存在で、ブログで商売したい人は必ずチェックするブログがあります(リンクは当時とは違うブログです)。

ブレークスルーのきっかけは2つ

人が来ているのかどうか怪しい中でも日々の記事は増やしていました。というより、派遣OLである私はOJTのように直接伝える後輩がいないので「こうするといいよ」と伝えたい欲求がずっと解消されないままだったのです。ちょうどブログがガス抜きになって、記事にしたいネタには事欠きませんでした(今見てみたら開設後の2009年3月に90本、4月は189本アップ!)。

そのうち、2つのブレークスルーのきっかけが生まれました。

1つはベストセラー作家の藤沢あゆみさん。あゆみさんのページで「15分早く」ブログの目次構成を褒めてもらったのがきっかけで、ブロガーさんがうちのページにも立ち寄ってくれるようになりました。

もう1つは「ほぼ日手帳」。使い方に迷っていたとき参考にした画像付きブログのオーナーさんから許可をもらって、備忘録を兼ねて1記事にしたところアクセスが増加。手帳を使う人と「15分早く帰りたい」層がうまくマッチして、ブログのリピーターになる方が増えました。

「ブロガー」という友達ができる

私は関東出身で結婚後に関西に行ったので、大阪周辺では知り合いが誰もいません。でもブログを始めて大阪のイベントや交流会に行くと、地元を知っている人たちと会えます。ブログを始めてからやっと「お友達」ができました。

誰かのイベントで新しい誰かと知り合って、ブログを読んでコメントをする。ブログにあったリンクに飛んで、また新しいブロガーさんと知り合う。

「15分早く帰れる!」というタイトルと「丘村」という名前は記憶に残りやすく、初対面でも「ああ、読んでます」とか「あのブログの」と言ってくださる方が何人かいました。何回も会うとお互いの様子がわかってきます。このつながりがあるからこそ「企業の外に出てもやっていけるかもしれない」と思えるようになったのです。

起業するならライターしかなかった

社内報で人の話を聞くのは面白いのですが、すべてを誌面に反映できるわけではありません。地道な、でも大切な仕事をしている人はあまり表には出ないんですね。自分で文章を発信する余裕もない。仕事にするなら、いろんな人の考えや経験を文字にするインタビューライターになろうと決めました。

パソコンと携帯電話、ライターと肩書きをつけた名刺があればすぐになれます。あとは覚悟(笑) そのとき背中を押してくれたのは、今でもお世話になっている先輩ライターの戸田美紀さんです。履歴を話して迷っていることを話すと「なんで迷うのかわからんわー」との明快な返事。

すぐあとに屋号を決め税務署に開業届を出して、銀行口座を作って活動を始めました。

ネットとブログがあったから独立起業できた

もしネット(FaceBookやツイッターなどSNS含む)やブログがなかったら、私は起業という発想がなかったし、できるとも思いませんでした。始めても今より孤立していたでしょう。

企業内で働きながら外の世界を見て「こんな働き方があるのか」と知る、すでに独立している人から詳しい話を聞く。可能だったのはブログの存在とネットでの交流があったからです。日々書いていた記事や投稿は、相手に自分を「こういう人」と事前に知らせることもできます。

このブログの前身であるアメブロ版ライターブログは、「15分早く帰れる!」の読者がいてくれたので比較的すんなり知っていただくことができました。直接仕事につながらなくても「あの丘村さん」で通じる人がゼロではなかったからです。

ネットに頼らない起業はもちろんありますが、ネットを使うと便利なのは確かです。商売に欠かせない「知らない人に知ってもらう」プロセスには有効です。もしこれから起業したい人がいたら、知らせるツールとしてぜひネット活用をおすすめします。

そしてとりあえず、何かを書き続けてください。

noteで「起業準備から継続にいたる地味な話」有料マガジンを書いています。

OLからライターになるときの事務手続きや準備したものなどを書いています。これから起業したい人の参考にもどうぞ。

 

丘村奈央子の聞き方本が出ました!

CTA-IMAGE 大和出版より『「話す」は1割、「聞く」は9割』を出版しました。話し下手な人でも大丈夫、聞くのが9割でも楽しい会話が成立します。今までの傾聴や会話法ではうまくいかなかった人にぜひ読んでほしい1冊です。

難しい「法則」は使いません! もっとシンプルに会話を楽しみませんか。