[インタビューズ]日本モダンガール協會 代表 淺井カヨさん 3/3
日本モダンガール協會代表 淺井カヨさんへのインタビュー第3回(全3回)です。
ぶれない自分の定め方
過去のブログを拝見すると読者に向けて「〜してほしくない」「しないで」という言葉が何度も出てきました。今はあまりそういう言い方をされません。
始めた頃は発信しても反応が少なく、余裕がなかったのかもしれません。こんな良いものがあるのだから知ってほしい、という気持ちが、出すつもりがなくても出ていたかもしれません。しかし強要しても人は来ません。黙々と実践を続けているほうが見る人は見てくれるでしょう。
今は人からの評価をほとんど考えなくなりました。賞賛されてもけなされても「あ、そうですか」と思うばかりです。
「私はこれでいく」というスタンスを保つのはなかなか難しいことです。その力はどこから来ていますか。
もしやりたいことがあるならば宣言するとよいと思います。私はモダンガールの時代が好きだと宣言して、環境が整い始めました。目標に向かうために何をするか、自分で言い切れるようになれば道が見えます。私の場合、数年前に「こうなるだろう」と予想していたことが今になってどんどん実現しています。本当に不思議です。
まだ宣言できない段階ならば、何でもやり、人と会って話をしてみてください。話をして合わなかったらそこまで、面白かったらつながればよいのです。機会があれば知らない分野をどんどん見てください。あらゆるものと自分の価値観をぶつけて比べると、心地よい方向がわかります。そこで選べばよいのです。
そしてやりたいことを想像してください。自分の否定をいっぺん外して、無理だなと思うことも妄想で構わないので思い浮かべてください。やりたいことを毎日考えていると、人や物、ヒントがつながります。でも想像しないと始まらないのです。
カヨさんのやりたいことは、どんどん進んでいますか。
この頃は人を巻き込みたいと思うようになりました。好きじゃなくても、何かしらの興味を持ってくれる人が増えればうれしいのです。
来春(2013年)に向けて「モダンガール復興計画」を進めています。モダンガールの服飾小物を西荻窪のアートギャラリー雑貨店「ニヒル牛」「ニヒル牛2」にいる作家さんたちと復刻し、展示と販売を行う予定です。できる限り当時の風合いを出します。
その他にもやりたいことが決まっていて、長生きできる前提で5年や10年で区切りながら計画を立てています。あとは本当に時間との戦いです。
将来、モダンガールの本を書いて国会図書館に置ければと思います。平成の世にモダンガールを追いかけた人がいたことを、記録として残したいのです。おそらく私以外には書けない内容でしょう。後世にサンプルの1つが伝わります。(了)
迷い、決め終わったからこその軸足なのですね。カヨさんの強さがどこから来るのかわかったような気がします。今日はどうもありがとうございました。
関連リンク:
日本モダンガール協會
ニヒル牛マガジン
※2012年12月26日(水)18:30〜 テレビ朝日系『銭形金太郎 2時間半スペシャル』で淺井カヨさんが登場されるそうです!
「聞き方」を動画で学べる!
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