[入院と手術]普通の生活の間にある闘病
入院していたのは女性4人部屋でした。看護師さんは圧倒的に私より年下、患者さんはだいたい私より年上。カーテンを引いたままで会話はありませんでしたが、カーテン越しにお互いの状況は聞こえてきます。
以前、父が入院したときはカーテンを開けていて「やあやあ、あなたはどうしてここに」みたいな会話が多少あって「院友」ができたのですが、女性はしんどかったり化粧していない状態をあまり知られたくない気持ちがあるのかもしれません。
消化器の病棟だったので、みんな腸に関連することで入院。でも体調は個人差がありました。
仕事関係の知り合いがお見舞いに来て、進捗状況を確かめている人。旦那さんとお子さんを家に残しつつおそらく抗がん剤の点滴で入院している人。「もう死んじゃうから」と冗談を言いながら痛みを抑える治療をしている人。
みんな、誰かお見舞いに来ると明るく「大丈夫」と話すのですが、誰もいなくなると苦しい状態なのが伝わってきます。ううう。
普段の生活をしていると気がつかないけれど、こうやって病気と付き合いながら暮らしている人がたくさんいるんだなと実感しました。廊下でがんの治療について結構大声で先生に尋ねている人もいたり。こんな日常もあるんだな…。
抗がん剤の点滴らしい人は、私より後に入院して、車いすに乗りながら先に退院していきました。
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