「福神漬」をどう読むか?「じんorしん問題」に決着
- 2013.06.12
- 更新日:2019.11.10
- 日本語と言葉の面白さ
- 推敲と校正, 情報を伝える
昨日の夕飯はカレーでした。そこで旦那さんとある意見の相違がありました。「福神漬」を「ふくじんづけ」と読むのか「ふくしんづけ」と読むのか。
私は「じん」派で、結婚するまで「ふくしんづけ」なんて呼び方をする人に出会ったことがありません。同じことを旦那さんも言います。私は長野生まれ神奈川育ち、旦那さんは生まれも育ちも兵庫です。そこで、フェイスブックを使って世に問うてみることにしました。
愛媛から「しん」の情報が届くと、やっぱり西の方が「ふくしんづけ」派なのかと感じます。でも大阪、岐阜、茨城、兵庫、長崎からは「じん」の情報が。おおお混乱してきた。「西だから説」が崩れます。
神奈川、長野は「じん」を使うという情報が届きました。ふむふむ、そうでしょう。私が育ったのもその地域でした。根強い大阪と東京の「じん」情報も積み重なっていきます。
そこで、和歌山から「しん」の情報が。和歌山ですか。
兵庫から見て何県もまたがっているのに「ふくしんづけ」とは。大阪を飛び越えての「しん」派です。どうも地域ごとに塊で分布しているわけではなさそうです。鹿児島、鳥取、奈良は「じん」という話なので、どちらも入り乱れて存在しているようです。誰がどうやって伝えてそうなるのか。
そこで決定的なサイトが紹介されました。
「福神漬」の読み方について全国地図が色分けされている! やっぱり調べる人がいるんですね。意外にも北海道と沖縄が「ふくしんづけ」派だそうです。山陽や関西が「両者拮抗地域」のカオスなので、この辺で何かが起こったのかもしれません。
もともと7種類の野菜が入っていることから七福神にあやかってついた名前だそうなので、そこからだと「ふくじんづけ」っぽいんですけどね。日本語はまだ謎だらけです。
急な質問に答えてくださった皆さん、ありがとうございました!
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