「ソーシャル・デザイン・カンファレンス 2013」Day2 に行ってきました

「ソーシャル・デザイン・カンファレンス 2013」Day2 に行ってきました

バナーL2013年2月10日から3月30日まで東京・大阪で計5回開催される「ソーシャル・デザイン・カンファレンス2013」。「イノベーション」がテーマのDay2に行ってきました。

「イノベーション」というと技術の世界を連想しそうですが、ここではもっと広い意味で使っています。考え方、ビジネスモデル、社会システムを含めてどう革新的に変えていくのか。実際に起業して変えつつある皆さんがパネリストとなり、プレゼンとディスカッションが行われました。

■パネリスト

本村拓人さん/(株)グランマ 代表取締役
出口治明さん/(株)ライフネット生命保険 代表取締役社長
川添高志さん/ケアプロ(株) 代表取締役
竹村真一さん/京都造形芸術大学 教授
平松宏城さん/CSRデザイン & ランドスケープ(株) 代表取締役社長

■モデレーター

河口真理子さん/(株)大和総研 主席研究員

とてもざっくり説明すると、本村さんは東南アジアを中心に低技術でも普及可能な装置やシステムを提供、出口さんはネット生保のパイオニア、川添さんはワンコイン健診で医療を身近にする活動を展開、竹村さんは地球と人間を有機的につなげる仕掛けづくり、平松さんはグリーンを軸に街並みを変える取り組みを行っています。

当日は、パネリストそれぞれ10分のプレゼン、60分の合同ディスカッション、それを踏まえてパネリストによる「提言」の発表、質疑応答、交流会という構成です。

参加者はおそらく70名以上、それぞれ志を持って活動されている方が多く、質疑応答でも「質問」と「意見」が入り乱れる場になりました。

「ド営利」という概念をバカにしない

パネリストの皆さんに共通していたのは「これは社会を変える力を持っている」と信じる力。「いける」と信じたことを本業にして、立ち上げ時に苦労しながらも結果を出していること。自分が信じないと人がついてこないし、動かないし、説得することができない。お金儲けだけで「じゃあこの事業を」とやっていても継続が不可能。

ただ、食べていけないとやっていけないのも事実。

出口社長は「まず三度のご飯を食べられるようになってから、次を考えることができる」という考えを披露されて、この場では「ド営利」という単語になりました。

革新的であればあるほど壁があります。ビジネスモデルをどう構築するか。ただのボランティアではなく、社会に組み込んで半永久的に回転させるためにはどうすればいいのか。

役立つと思ったものには人はお金を払います。そうでなければ淘汰される。淘汰が怖くてチャレンジしないと何も始まりません。誰もまだ立ったことがない場所を見つけて旗を立てること、本業のアンテナを磨くこと。そして「営利」も大切にすること。

施される側は、いつ施す側になるのか

今回パネリストとして登壇された皆さんはサービス提供側としてその考えやノウハウ、経過をプレゼンしました。聞きながら思ったのは、サービスを受ける側が自由に提供側に行ったりする「回るシステム」もないと継続は難しいのかな、ということ。

昔、似たような感覚がありました。目の不自由な方へのボランティアでイベントを企画している友達がいたのですが、聞いていると「見える人はサービス提供側」「見えない人は受ける側」という線がどこかにあって、見えない人が企画側の仲間に入れない感じだったんですね。あの形になってしまったらいかんなあと。

もちろんそのためには、受け取り側に回りがちな自分たちも能動的にならなければいけません。自分は何ができるのかな、というのを常に考えさせられる時間でした。

いろんな業界用語に触れる

「業界」と括ってよいのかは微妙ですが、NPOの活動やグローバルな展開をしている人々、CSRのような社会貢献方面に詳しい人々の中ではメジャーな言葉がありました。

特に皆さんが口にしていたのが「パーセプション(perception)」。辞書を見ると、知覚、認識、ものの見方という訳が出ています。河口さんは「視座」と言っていて、ああなるほどと。視座じゃダメなのかな…。

あと印象に残った語彙は「コネクトする」「アンダーバリュー」「(富に)接続させる」「仕掛け」「ソーシャルリーダー」「ボードメンバー」「コンテクスト」。頻出だったのは「アイデンティティ」「イマジネーション」「ソリューション」。

英語でやり取りする機会が多い場合は、日本語訳より英単語のほうが浮かびやすいんだと思います。文章の構築や語彙の選び方もそうですね。ただ、横文字が並んで醸し出される独特な雰囲気と、日本語(やまと言葉+漢語)で本質を捉えなおしたときのギャップ(これは違い/差異というべき?)は注意しないといけません。

これらの言葉を知っているかどうかで「ふるい」にかけられるとちょっと大変かも。活動を世の中に広めるなら、その単語を知らない人にも実践してもらわないとたぶん難しい。

「イノベーション」や「サスティナブル」「フェアトレード」も年々浸透率が上がっていますが、まだ特殊な日本語の仲間かもしれませんね。

3/3(日)東京、3/23(土)30(土)大阪でも開催

このカンファレンスは、メンバーとテーマを変えながらあと3回あります。ドリンクと軽食が出る交流会付きのチケットが出ていますので、興味がある方はぜひ。パネリストやテーマなど詳しい情報は公式サイトをご覧ください。

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★偶然、主催者のムラタチアキさんとパネリストの出口治明さんにインタビューをしていました(今回のイベント開催を聞いてびっくり)。

★ムラタチアキさん
20代で電機メーカーから独立、どんな助走がありましたか?(全4回)
http://edi-labo.com/blog/?p=3337

★出口治明さん
「労働力の流動化」とは、どんなものですか?(全4回)
http://edi-labo.com/blog/?p=2892

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