丘村流インタビューの目標は「たくさん思い出してもらうこと」

丘村流インタビューの目標は「たくさん思い出してもらうこと」

ライターという職にも2つタイプがあります。1つはゼロから何かを生み出していくクリエイタータイプ。コピーライティングとか小説を書くとか、そういうお仕事を得意とする人がいます。

もう1つは、バラバラな情報をまとめて読みやすくする編集タイプのライター。私はこちらです。

後者の場合はどこからか材料をもらわないと組み立てる元になるものがありません。材料は事前にもらう資料だったり、人へのインタビューだったりします。自分の能力というよりも揃う材料の質が出来上がりの質を左右するので、どんな情報を手に入れるかはかなり大切なこと。

インタビューは自分でどうにかできる範疇なので自然と気合いが入ります。私がインタビューで気をつけていることは2つ。

詰問・尋問はしない

準備してきた質問を読み上げて、答えてもらう一問一答は会話になりません。というか、それだったら別に会わなくてもいいし…。メールで質問を送って返してもらえばいいですよね。

わざわざ対面するということは、人対人、自分対その人で会って初めて生まれる化学反応を楽しみに行くわけです。セッションとかライブという言葉に置き換えてもいいくらい。ある程度の質問の準備はしますが、それだけには囚われない自然な会話をめざします。

たくさん思い出してもらう

「ああ、そういえばね」と言ってもらえる話をなるべくたくさん引き出したいと思って会います。本人が準備した答え以上の何か、本人も私と会話する前に忘れていたけれど大切な何か。それを話してもらえるような環境を作ります。

その辺の具体的な話は聞き方セミナーでやっています。インタビューは相手の人に協力してもらって成り立つもの。こちらから無理に仕掛けたり絞り出したりするものではありません。

「自由に世間話をしただけですけど、よかったですか…?」と言われるくらいさりげない状態で必要な情報を得る。それが丘村流の理想のインタビューです。

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