【本】内部にいる編集者と創造者『魂の文章術』

【本】内部にいる編集者と創造者『魂の文章術』

今回読んだのは『魂の文章術―書くことから始めよう』(ナタリー・ゴールドバーグ著 小谷啓子訳)。以前『クリエイティブ・ライティング–〈自己発見〉の文章術』として刊行された本が、改題、増補されたもの。初版は1995年。今でも息長く売れているようです。
もし一言でこの本を表すならシンプル。「息をするように書く」。とにかく書き続けなさい、質とか構成とか考える前に、まず黙って書きなさい。
文章のワークで数え切れない人を教えてきた彼女は「書けない言い訳」をたくさん聞いてきたけれど、全部流します(笑) それはいいから、まず書けと。
自分の中には「編集者」と「創造者」がいて、書いている途中に「編集者」が「これはつまらない」とか「この語句の使い方は間違っている」と考え出すと「創造者」が止まってしまう。それは横に置いておいて、時間を決めてでも「手を動かし続ける」大切さと面白さが書かれています。
書き続けることで思考と言語が一致する瞬間を作り出す。
私の場合は「編集者」が常に頭にいて、当たり前すぎて存在を消すことなんて考えたことがありませんでした。むしろいるべきだと思っていたくらい。だから感情や生の状態の文章があまり出てこないんですね。
文章術のノウハウというより哲学書に近いです。文章術のカテゴリーに入れていいのかな…。
私はあまり本を汚しながら(線を書いたり付箋をつけたり)読むのは好きではないのですが、この本とは「もっと近づきたい」と思って書き込んだりページを折ったりしてしまいました。何度も読みたい本です。
魂の文章術―書くことから始めよう
魂の文章術―書くことから始めよう

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