済々黌調べから漢字クルーズへ

2019年11月10日

高校野球に出場した熊本県立済々黌高校。ネット上では読み方や漢字の検索が巻き起こっていたようです。私もそんな中の一人。調べていくと漢字の世界に迷い込みました…。

まず済々黌の読み方は「さいさいこう」「せいせいこう」(追記:学校のHPもseiseiでした。ご指摘の皆さまありがとうございます。ここを間違えてどうする)。黌を調べたらこんな記述。

文字拡大サイト
http://moji.tekkai.com/zoom/%E9%BB%8C/page.htmlより

  • 読み (参考): コウ、オウ
  • meaning: school (出典:kanjidic2)
  • 部首(201)き

 

おおすっきり!
…でも気になったのは「meaning」と「部首」の項目。

この字に「学校」の意味が含まれているのは納得です。1文字にもしっかり意味がつくのは漢字の特長の一つ。日本語で使っているとあんまり意識しなかったかも。

部首は「かんむり」ではないの?

「黌」を調べるときに「学」の旧字「學」に似ているので、かんむりが共通だと思って一生懸命探していました。なかなか見つからない。それもそのはず、「学」の部首がもともと「つかんむり」ではなく「子(こへん)」だから。

似たような字で見てみます。たとえば「覺・覚」は「見(みるへん)」、「螢・蛍」は「虫(むしへん)」に分類されていました。たしかに旧字体を見ると、かんむりが全然違うもの同士が「ツ」仲間になっているのがわかります。

「つかんむり」は旧字体が新字体になるとき新設された比較的最近の部首。康熙字典を踏襲している字典は「つかんむり」の分類がないこともあるそうですが、「旧字体を知らないと字典を引けないという状況はどうなん」ということで「ツ部」をかんむりとして扱う字典もあるとのこと。

漢字の正しい書き順(筆順) – 部首索引:「つ、つかんむり」(漢字一覧)
http://kakijun.main.jp/bushu/bushu215.htmlより

つ、つかんむり
「ツ」は、ある種の複雑な字形の一部を簡略化するとき、符号的に用いられています。常用漢字では、旧字体で「單嚴勞榮螢營擧譽學覺巢獵」であった字形の一部が「ツ」に略され、「単厳労栄蛍営拳誉学覚巣猟」になっています。これらの新字体のうち、もとの所属部首に分類できなくなった文字をまとめるため、部首として「ツ部」が設けられました。

 

ネット上で調べるときも、どちら側に沿った字典に行き当たるかで結果が変わってしまいますね。

ちなみに「黌」の新字体というのを探してみましたが見つかりませんでした。あったら「つかんむり」の下は「廣」の中のように「ム」になったりするのかしらん。

「黌」は初見だと思っていたら、陽明学の教育施設だった「昌平黌」という言葉がたくさんヒット。そういや日本史でうっすら習ったような気がしてきたのは秘密です。

もう一つ面白いサイトがこちら。「意味不明」という注釈が微苦笑を誘います。

変な漢字の辞典 画数の多い漢字
http://www.henkanji.com/kakusuu_ooi_kanji.html