基本情報

プロにインタビューを頼むメリットとは

「聞いて書く」だけなら日本語の読み書きができる人みんなが可能です。でもわざわざ報酬を発生させて「インタビューライターが聞いて書くこと」の意味とメリットは何でしょうか。

※2012年11月3日ブログ記事の転載・一部改変です

 

書く作業に入る前に、交渉と調整ができる

起こりがちなのは、取材後に相手から「あれもこれも入れてほしい」と要望が出ること。プロは出来上がりを構想しながら進めるので、その場で「この話はここに入れられます」「この話は今回の筋から考えるとカットしたほうがよいと思います」「あふれた内容はこの項目でフォローできます」といくつも案を出せます。どのくらい文字を調整すべきか、分量や話の密度の目安がつくからです。

取材後はクライアントには「こんな主旨でまとめます」とお伝えし、書けること/書けないことについて必ず調整を行っています。企業の都合で実は具体的な数字が掲載できない、つい話を弾ませてしまったけれどここは書かないでほしい、などのご要望も最後に確認します。これらの情報をインタビューの現場で共有できると大きな直しは起きません。書いてからではなく、現場で納得していただくのもプロのスキルです。

 

インタビューで的確な質問ができる

ざっくりと「この人に話を聞こう」とだけ決めてインタビュイーに会っても、必要な情報を得るのはとても難しいでしょう。聞き手も話し手も目的がしっかり定まっていないからです。プロは事前に制作記事の狙いと求める効果を聞き、その趣旨に合った話をしてもらえるように質問を準備します。

当日は、必要のない情報をカットしつつ、しっかり聞きたい部分は逃さず聞けるファシリテーションが欠かせません。ライターはそれぞれやり方やコツを持っています。頭の中で執筆のフォーマットを考えながら、話の流れに応じたアドリブが可能です。

以前、クライアントの方が導入事例を作るためにインタビューした音声を聞く機会がありました。しかしプロから見ると「まだ深掘りが足りない」「こんな質問も聞けるのに」ともどかしさを感じます。最終的に記事にまとめるのはライターです。聞きながら書く瞬間を想像して「これを聞かないと具体的な話にならない」「こんな聞き方もできそう」とアイデアがいくつも浮かびました。もし現場で私がインタビューしていたら、すぐ質問して情報を拾いにいったと思います。

 

読みやすい文と構成に直すことができる

インタビューで聞いた順に書くこともできますが、読みやすさを優先するなら必ず構成の加工が必要です。どんな話題から始めれば読んでくれるのか、どの事例をピックアップすると良いのかを考えて内容を入れ替えます。

対象の読者がどんな語彙を持っているかを考えながら書くのもプロの仕事です。若い女性が対象なら「リンクする・つなげる」と書くところを、シニア層が対象のテキストでは「繋げる・関連づける」と言い換えるなど、語彙や言い回しを変更して狙った対象が読みやすい日本語に仕上げます。

 

だから、プロに頼むと「原稿と時間の質」を上げられる

私に限らず、上記3つはプロとして活動するライターなら多くの人が兼ね備えているスキルです。もし皆さんがテキスト作成を手がけて「聞いたけれどまとめるのに1日かかった」「長く聞いたわりに有用な情報が残っていない」という悩みがあったとしたら、ぜひプロのライター/インタビュアーに頼んでみてください。コストはかかりますが原稿の質は確実に上がり、余った時間で皆さんは本業の仕事を進めることができます。


2015-06-24 | Posted in 基本情報Comments Closed