言葉を知らない人が損をするポイント

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国語力が落ちている話をよく聞きます。算数の文章題で何を求められているのか読み取れなくて解けない、という笑っていいのか分からない事例まで出ています。
「言葉を知らない」というのは、上記のように出てきた言葉を理解することができないという意味と、自分の考えを表現する術を知らないという、もう1つの意味があります。
実は、後者の「表現できない」ほうが深刻だと感じています。
人は「自分の考えを人に伝えることができた」という発散の気持ちと、「伝えた内容を理解してもらった」という被承認の気持ちで心の負荷を解消しているのではないでしょうか。
「伝える」というのは意外と高度なことで、小さい子どもは感情をうまく言葉にできないと癇癪を起こしたりします。何かモヤモヤを抱えているのに、抱えていることを伝えられないストレス。言葉を覚えると、不満を外に出したり意見を組み立てたりして考えを言語化します。それで発散ができています。
ただ表現するための語彙や言葉を知らないままだと、この発散の機会がありません。本を読まない、語彙が少ない、と言われる人たちでも気持ちのひだがありますが、大ざっぱな言葉で伝えても大ざっぱにしか理解してもらえずにストレスを溜めることになります。
だから「こんな言葉も知らないのか」となじるだけではなくて、今どんな考えでいるのか、気持ちでいるのか、なるべく詳しい説明ができるようにする訓練が要るのではないかと思います。
私の場合は、たまたま中高生の時代に日記をつけていたせいもあって、不満も疑問も全部反芻しながら文字に落とし込む癖ができていました。
今読み返すととんだデスノート状態ですが、当時の自分には必要な作業でした。あのときに言葉に助けられていなかったら、もうちょっとやさぐれた人生になっていたかもしれません。

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