ライターが時間をかけて聞くことの意味(仕事において)

ライターが時間をかけて聞くことの意味(仕事において)

ライターの仕事にはいろんなタイプがあります。どんどん人に当たって数をこなしていくようなインタビューや、一人とじっくり向き合って一緒に考えながら進んでいくインタビューなど。私はどちらかというと後者が向いています。

人によっては「早く聞いて早く仕上げる」のが得意で、それが求められる仕事もあります。おそらく、そういった人たちからすると私のやり方は遅いし、効率の良いものには映らないでしょう。

でも私の「聞く」にはどうしても時間が必要です。

人は話しながら頭を整理しています。これは、フリーになっていろんな方の話を聞きながら再認識しました。一問一答のように「こうですか?」「こうですよ」とはならないのです。

もしそれで済むのであれば、実際に会って話すのは本当に時間の無駄です。決め打ちの質問でよいなら質問シートを渡して回答してもらえば同じような結果が得られます。

実際に会って、時間を多少なりとも割いてもらって「聞く」のは、人間の組み合わせで生まれる思考の化学反応を待ったり、本人も忘れていた感覚を思い出したりするために「とにかくアウトプットする、話してもらう」時間が必要だからです。

聞きながら、こちらは「これが大切なのかな」とか「この軸でまとめることには賛成だろうか」と考えながら、提案を挟んで質問を重ねます。相手にフィットしていれば「そうそうそう!」と同意してもらえます。違和感があれば「いや、それは」と違う話が出てきます。

第三者として見ると「この話がよいのに」と思っても、相手が何度も同じ場所に戻るような話し方をするのであれば、それが相手にとって欠かせない大切な部分です。書くときも自分の意見を取り下げて、相手が強調したい内容を入れるようにします。

時間をかけないと、こういったことをインタビュー中に推し量る余裕も材料も生まれないのです。

話の堂々巡りや目的から外れた世間話を無駄と思う人もいますが、私はそうは思いません。むしろその中に本音が入っていると考えたほうがよいくらい。

だから仕事で「パッと聞いてパッと書いてほしい」というオーダーはあまり受けないようにしています。もちろん、世の中にはそういうスタイルが得意で、瞬時にポイントを掴んで形にするライターさんもいます。ただ、自分はそういうタイプではないということです。

 

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