ライターに見積書や契約書は必要か?

ライターに見積書や契約書は必要か?

黄色い封筒と白紙公式サイトに書いているように、仕事を請けるときは文書でお見積もりを出して、承認をいただいてから作業をしています。フリーライターではあまりそういう手続きを踏む人は少ないらしいですね。制作会社さんや編プロさんには今までにないことをお願いするので、面倒だと感じられる場合があるようです。

ひょっとしたら私も、出版業界や制作からライターになっていたらこの種の手続きは気にせずに来たかもしれません。でも初めて就いた仕事は企業での広告営業職だったので「見積もり持ってきて」と言われたら作成して見せるし、仕事内容を明文化するのは自然なことでした。

頭の中に「仕事のやり取りってそういうものだよな」という前提があります。だから「何をどれだけ、いつまでに頼むか」または「何をどれだけ、いつまでに作業するか」がウヤムヤのままだと落ち着かないんですよね…。

フリーライターになりたてのときは、文書は大仰になるのかと思って口頭でやり取りしていたことがありました。でも口頭だけだと、人によっては「そんなこと頼んでないよ」とか「これもやってくれるんじゃなかったの」という話になります。はっきりした取引内容が残らないのだから、こうなるのは当たり前といえば当たり前。

一度、少額訴訟をしたときは裁判官さんに「どうして契約書を交わさなかったんですか?!」と半ばあきれたように指摘されました。通常の企業契約なら必ず何かありますからねえ。契約書がないこと自体が信じられない様子でした。

そんな経験をして、やっぱりちゃんと書面に残さないとお互いに危険なのだなと悟り、「ご面倒ですが」と書類での手続きをお願いするようになりました。

ネックは制作会社さんや編プロさんに「ひと手間増える」と思われることですが、法人や個人事業主のお客様からは「金額がはっきりわかるから安心する」と言われます。こちらも「どこをいつまでに提出するか」がはっきりするので作業に集中できます。これも一つの仕事術みたいなものでしょうか。

どんな仕事でも必ず経理的な処理と金額が決定する瞬間があります。それでも書面で明文化したくないという場合は、警戒してしまいます。一人でやっている仕事なので余計に気になるのかもしれないですね。

 

【インタビューライター 丘村奈央子】
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