良いライターの探し方、受注・発注それぞれから考える

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現在はフリーライターとして「探される側」ですが、編集として書き手を「探す側」になったこともあります。両方の経験から「こうするとうまく出会えるのでは」と思うポイントを書き出してみました。ちょっと長め。

良いライターというのは「一定の質を保った日本語表記ができ、文章に発注側の意図を盛り込めて、スムーズにビジネス上のやり取りができる人」だと考えています。

どれか一つ欠けてもお互いしんどい仕事になってしまいます。せっかくならうまく出会ってビジネスにつなげたいもの。探すときにはこんなポイントを気をつけるのがおすすめです。

■ 欲しい文章を定める

安いライターさんを探すのであれば楽天ビジネス(http://business.rakuten.co.jp/)が一番だと思います。1本100円や200円のオーダーがあり、請けてくれる人がいます。質は当たりとハズレがあるでしょう。

でも意図に沿ったテキストがほしいときや一定の質を保ちたいなら、一歩踏み込んで探すほうが自分にとって良いライターに出会えます。

まずどんな種類のテキストでライターを必要としていますか?  対象分野を得意とする人に頼んだほうがせっかくの報酬がムダにならずにすみます。

女子向けコスメのテキストなら、淡々と冷静に描くライターだと難しそうです。逆に硬い話が必要ならノリの良い描写を得意とする人だと難しいかもしれない。頼むならテイストが合うライターに頼むのが得策です。

発注・受注側がより良いやり取りをするために、対象となる分野・スタイル(単純に好き嫌いでも可)・予算はあらかじめ考えておきましょう。雑誌などを見て「こんな感じの文章がいいな」という程度で構いません。

そのほか決めておいたほうがよいのは、以下の5つ。問い合わせはこの5項目があるとスムーズです。

なぜこの5つなのか、詳しくはライターにどうやって仕事を頼めばいい?にも書いています。

① どこに掲載する予定なのか?
② どのくらいのスペースに入れるのか?
③ 誰に伝えたいのか?
④ どんな「読後感」がほしいのか?
⑤ 期日はいつか?

■ 紙媒体から探す

雑誌やフリーペーパーには、発行元や編集長とスタッフの名前が並んでいます。ライティング事務所の名前が書かれている場合もあります。気になった雑誌やフリーペーパーに問い合わせるか、ネットで名前を検索すれば連絡先がわかります。どんな文章を書く人なのかを知った上で連絡するので、お願いするほうも安心感がありますよね。

■ ネット上で探す

① 求人サイトで募集をかけてみる

Find Job http://www.find-job.net/
@SOHO http://www.atsoho.com/
ランサーズ http://www.lancers.jp/

「どんな記事がほしいか」を定めておけば募集の文言に含めることができて、マッチする人が応募してくれます。登録の時間と募集の期間、審査などが必要なのはネック。

② ライターが登録しているサイトから探す

東京ライターズバンク http://www.masukomi-kakekomi.com/index.html
関西ライター名鑑 http://www.writer.gr.jp/
全国ライターMAP http://www.writer-map.com/

顔写真や連絡先を明かしている人が多く、また実績がリストになっているので探しやすいです。また、そのサイトを利用して匿名で募集をかけることも可能です。登録にひと手間かかるサイトが多いので、仕事としてがっつり取り組みたいライターが集まっている場所といえます。

③ 検索サイトから自力で見つけに行く

「フリーライター+地域名」や「フリーライター+ジャンル」で検索すると、上記のライター登録サイトとは違う顔ぶれが出てきます。ちなみにうちの公式サイト(http://edi-labo.com/)は「フリーライター インタビュー」でGoogleの1ページ目に出てくるようなので、そこから問い合わせが来ます。

クライアントさんにどんなワードで検索したのか聞いてみると、ほかにはこんな答えが返ってきます。

ライター ホームページ
ライター 座談会
ライター 料金
ライター 取材

サイトでは、ブログやツイッター、フェイスブックなど個性や得意分野がわかる材料がたくさん紹介されています。料金表を置いているところもあります。発注側で何を書いてほしいのか定まっていれば、書かれている内容や実績と比べて「この人なら書けそう」「この人に頼もうか」という人が出てきます。

■ 1往復、やり取りをしてみる

「この人はどうかな」と思ったライターがいたら、1往復でもやり取りをしてみてください。料金の問い合わせでも、内容に関する質問でも構いません。この1往復でビジネス的な意見交換がうまくできるか(相性が良いか)がわかります。

依頼する側に立ったとき、ライティングのスキルは最低限として当たり前。それ以上に「スムーズにやり取りができる人」という条件が大切でした。

これから仕事として頼むなら料金や納期の交渉、書き直しのお願いが発生します。そのときのメールや電話で「ビジネスなのにその言い方はないだろう」とか「日本語を扱う仕事ならもう少し違う言い方を選んでくれ」といちいち思うような関係では、仕事がうまく進みません。

アーティスティックな能力や個性的な書き手を求めるならこの限りではないのですが、仕事を進める中で「この人とうまくできるかな」を推し量るなら「1往復のやり取り」は欠かせないと考えています。

(もちろん依頼されるライター側に立ったときもそれは意識していて、先方に失礼がないように、でもこちらの条件がうまく伝わるように、メールや電話の内容を考えます)

カジュアルなやり取りが向く人と、ガチガチのオフィシャルなスタイルを好む人が発注側・受注側にそれぞれいるので、どちらが良い悪いというのではないです。合うか合わないか。1回の問い合わせでかなりわかります。

ちなみにうちはこういったフォームでお問い合わせを受けています。メアド確認用に自動返信をお送りしたあと、個々のケースに合わせてお返事します。

■ まとめ

フリーライターの仕事を始めてしばらく経ったころ、「これは美容師の仕事に似ているな」と感じました。街中に美容院があって成り立っているのはお客さまごとに相性があるから。

Aさんにピッタリの美容院がBさんにとってそうでもないように、「求めているスタイル」「相性」の組み合わせでいろんなライターとお客さまの関係ができています。

ライター同士で会ってもジャンルがかぶらない人が多いので、あまり競合するイメージがありません。ある人は「美容・音楽・雑誌」が得意で、ある人は「不動産・住宅・金融」が得意だとか。

資料まとめが得意な人と、聞き書きが得意な人という差もあります。私は雑誌出版社や編集プロダクションを経ていないので、一般企業からの直接案件や難しいことを易しく伝えること、人物のインタビューなどを得意としています。

ライターが100人いれば100のスタイルがあるので、お客さまによって相性が違います。そういう意味で万人向けライターはいません。でも、どこかに「あなたにとって良いライター」がいるのも確かです。今はいろんなツールがあるので、ぜひ積極的に探してみてください。

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